ロードスターは速い?
NCロードスターが一番速いの?
上記のように、ロードスターが速いのかについて気になっている方も多いでしょう。
結論、ロードスターは速い車であり、特にコーナーの多い峠道では活躍できると言えます。
本記事では、ロードスターは速いのかについて詳しく解説していきます。

どのロードスターが速いのか気になるね!
「NA・NB・NC・NDなど歴代のロードスターは速いのか」「ユーノスロードスター・ロードスターRFは速いのか」など、各ロードスターの速さについて徹底分析しています。
「ロードスターが速いのか」気になっている方は、ぜひ最後までご覧ください。


ロードスターは速い?スポーツカーとしての実力を検証
ロードスターが速いのかを解説する前に、まず「速さ」とは何かを定義する必要があります。直線での最高速度だけが速さではありません。特にロードスターというライトウェイトスポーツカーにおいては、その速さの定義は独特で、多面的な要素から成り立っています。
「ロードスターはスポーツカーに該当しない」と言われることもありますが、スポーツカーとして十分に速い車です。


直線だけじゃない!ロードスターの速さの定義
ロードスターが速いかどうかは、単純な直線加速や最高速度だけでは測れません。むしろ、総合的な運動性能において、その真価が発揮されます。
- コーナリングスピード(旋回速度)
- 加速と減速のレスポンス
- ドライバーとの一体感
- 限界域でのコントロール性
例えば、最新のND型ロードスターは0-100km/h加速が約7.3秒と、数値上は特別速いわけではありません。しかし、ワインディングロードでは、はるかにパワフルなスポーツカーを追い回すことができます。これは、軽量ボディと優れた重量配分(前後50:50)による恩恵です。
実際のサーキットタイムでも、筑波サーキットのようなテクニカルコースでは、ロードスターは排気量やパワーで勝る車両と互角以上の戦いを見せます。つまり、ロードスターが速いと言われるのは、排気量やパワー以外の要因が関係していると考えられます。
ライトウェイトスポーツカーとしてのロードスターの速さ
マツダがロードスターに込めた「ライトウェイトスポーツ」というコンセプトは、速さの追求においても独特のアプローチを生み出しています。
初代NA型ロードスターの開発時から、マツダは単なる速さではなく、ドライバーが車と一体となって走る楽しさ(人馬一体)を最優先に設計してきました。これは具体的に以下のような設計思想に表れています。
- 軽量化の徹底:車重1トン前後という軽さは、加速・減速・旋回すべての動きを俊敏にします
- 低重心設計:ドライバーの着座位置を低くし、車の挙動を直感的に感じ取れるようにしています
- 適度なパワー:扱いきれる範囲のパワーで、常に全開走行を楽しめる設計
これらのことから、ロードスターは「遅いけど楽しい」のではなく、「楽しみながら速い」という独特のポジションに位置していると言えます。
数値では表せない「人馬一体」の速さ
「人馬一体」という概念は、ロードスターの速さを語る上で欠かせない要素です。これは単なるマーケティング用語ではなく、実際の走行性能に直結する重要な特性です。
人馬一体の速さとは、ドライバーの意図が即座に車の動きに反映され、車の状態がダイレクトにドライバーに伝わることで生まれる「効率的な速さ」です。具体的には、以下のようなポイントがロードスターが速いと言われる要因になっていると言えます。
- ステアリングレスポンス:切り始めから車が反応するまでの遅れが極めて少ない
- 路面情報の伝達:タイヤのグリップ状態が手のひらを通じて伝わる
- 予測可能な挙動:限界域でも車の動きが予測でき、コントロールしやすい



たしかに他の車よりも、ロードスターは扱いやすいです!
これらのロードスターの特性により、ドライバーは常に車の限界付近で走行することができ、結果として「速い」走りが可能になります。プロドライバーの多くがロードスターを「速い車」と評価するのは、この人馬一体感による恩恵が大きいからです。
ロードスターの速い型は?歴代最速モデルはどれ?


ロードスターの速い型はどれ?
NA・NB・NC・NDのどれが速いの?
上記のように、歴代ロードスターの中でどの型式が速いのか気になっている方も多いでしょう。
ロードスターは1989年の初代NA型から現在のND型まで、4世代にわたって進化を続けてきました。各世代で「速い」モデルが存在し、それぞれに特徴があります。ここでは、歴代モデルの速さを徹底比較し、最速のロードスターを探ります。
ここからは、ロードスターの以下の4つの型それぞれが速いのかどうかについて解説していきます。
- NA型ロードスター
- NB型ロードスター
- NC型ロードスター
- ND型ロードスター
NA型ロードスター(初代)は速い?
初代NA型ロードスター(1989-1998年)は、ロードスターの原点であり、多くのファンに愛されるモデルです。速さの観点から見ると、現代の基準では決して速い車とは言えませんが、当時のライトウェイトスポーツカーとしては十分な性能を持っていました。
項目 | 1.6Lモデル | 1.8Lモデル |
---|---|---|
エンジン排気量 | 1,597cc | 1,839cc |
最高出力 | 120ps | 130ps |
車重 | 940-980kg | 960-1,010kg |
0-100km/h加速 | 約9秒 | 約8.6秒 |
NA型の速さの特徴は、その軽さにあります。940kgという車重は現代では考えられないほど軽く、この軽さが生み出す軽快な走りは、数値以上の速いと感じられます。特に峠道では、軽量ボディを活かしたコーナリングで、より大排気量の車を追い回すことも可能でした。
また、NA型には「スペシャルパッケージ」と呼ばれる、さらに軽量化を図ったモデルも存在し、これは特に速いNA型として知られています。エアコンやパワーステアリングを省略し、約900kgまで軽量化されたこのモデルは、サーキットでの速さを追求するユーザーに人気があります。
NB型ロードスター(2代目)は速い?
NB型ロードスター(1998-2005年)は、NA型の正統進化版として登場しました。基本的な設計思想を受け継ぎながら、各部をブラッシュアップし、より速いロードスターへと進化しています。
項目 | 1.6Lモデル | 1.8Lモデル | ターボモデル |
---|---|---|---|
エンジン排気量 | 1,597cc | 1,839cc | 1,839cc |
最高出力 | 125ps | 145-160ps | 172ps |
車重 | 1,020-1,040kg | 1,030-1,070kg | 約1,070kg |
0-100km/h加速 | 約8.9秒 | 約7.8秒 | 約6.8秒 |
NB型の最大の進化は、ボディ剛性の向上です。NA型と比較してねじり剛性・曲げ剛性の強化を実現し、これにより高速コーナーでの安定性が大幅に向上しました。また、後期型では可変バルブタイミング機構(S-VT)が採用され、低速から高速まで幅広い回転域で力強い加速を実現しています。
特筆すべきは、2004年に登場した「ターボ」モデルです。172psという歴代ロードスター最高の出力を誇り、0-100km/h加速は約6.8秒と、NA/NBシリーズで最速の性能を持っています。このターボモデルは、直線での速さを求めるユーザーにとって、NB型ロードスターの中でで最も速いモデルと言えるでしょう。
さらに、「RS」グレードも速さを追求したモデルとして人気があります。LSD(リミテッドスリップデフ)を標準装備し、サスペンションもスポーツ走行向けにセッティングされており、特にサーキットでの速さに定評があります。
NC型ロードスター(3代目)は速い?
NC型ロードスター(2005-2015年)は、歴代モデルの中で最も大型化したモデルですが、同時に最も高性能なエンジンを搭載し、速さの面では大きな進化を遂げました。プラットフォームをRX-8と共有することで、より高剛性なボディを実現しています。
項目 | 2.0Lモデル |
---|---|
エンジン排気量 | 1,998cc |
最高出力 | 166(AT)/170ps(MT) |
車重 | 1,090-1,140kg |
0-100km/h加速 | 約7.5秒 |
NC型の速さの特徴は、2.0Lエンジンがもたらす余裕のあるパワーです。歴代モデルと比較して排気量が大きくなったことで、高速道路での追い越しや登り坂でも力強い加速を見せます。また、6速MTの採用により、各ギアでの加速性能が向上し、より速い走りが可能になりました。
NC型には「RS」と「RS RHT」(電動ハードトップ)の2つのスポーツグレードが存在します。RSグレードは、ビルシュタイン製ダンパーとLSDを標準装備し、サーキット走行を意識したセッティングが施されています。実際のサーキット走行では、歴代ロードスターの中でもトップクラスに速いです。
ただし、車重が1,100kgを超えたことで、NA/NB型のような軽快感は薄れたという意見もあります。しかし、その分安定性が増し、高速コーナーでの速さは確実に向上しています。
ND型ロードスター(4代目)は速い?
現行のND型ロードスター(2015年-現在)は、「原点回帰」をテーマに開発され、再び軽量化を追求したモデルです。最新技術を投入しながら、ロードスターの本質である「人馬一体」を極めた、歴代最高傑作との評価も高いモデルです。
項目 | 1.5Lモデル | 2.0Lモデル(海外版・RF) |
---|---|---|
エンジン排気量 | 1,496cc | 1,998cc |
最高出力 | 131~132ps | 184ps |
車重 | 990~1,060kg | 1,050kg~1,130kg |
0-100km/h加速 | 約8.3秒 | 約6.5秒 |
ND型の最大の特徴は、NC型から約100kgもの軽量化を実現したことです。この軽量化により、1.5Lエンジンでもロードスターは十分に速い車となりました。また、SKYACTIV技術により、エンジンの応答性が大幅に向上し、アクセル操作に対するレスポンスは歴代最高レベルです。
特に注目すべきは「RS」グレードです。このモデルは、専用のサスペンションセッティング・LSD・レカロシートなどを装備し、サーキットでの速さを追求しています。実際、モータージャーナリストによる評価では、「歴代ロードスターで最も速い」という声も多く聞かれます。



私が乗っているロードスターもRSグレードです!
また、「NR-A」のグレードは、サーキットに特化しており、車高調整機能付きビルシュタインダンパー・大径ブレーキローター・軽量化などを行っています。NDロードスターの中でもサーキットに特化した速いモデルであると言えます。
2019年には、エンジンの改良により最高出力が132psに向上し、エンジン回転数の上限も7,500rpmに引き上げられました。この改良により、高回転域での伸びが向上し、より速い走りが可能になっています。


ロードスターRFは速い?クーペモデルの実力検証
2016年に登場したロードスターRF(Retractable Fastback)は、電動ハードトップを持つクーペスタイルのロードスターです。見た目の美しさだけでなく、走行性能の面でも興味深い特徴を持っています。ここでは、ロードスターのRFモデルは速いのかについて詳しく検証します。
ロードスターRFの特徴とスペック
ロードスターRFは、ソフトトップモデルとは異なる独自の魅力を持つモデルです。最大の特徴は、電動開閉式のハードトップですが、これが走行性能にも影響を与えています。
項目 | 2.0Lモデル |
---|---|
エンジン | 2.0L SKYACTIV-G |
排気量 | 1,997cc |
最高出力 | 184ps/7,000rpm |
最大トルク | 20.9kgm/4,000rpm |
車重 | 1,100~1,130kg |
0-100km/h加速 | 約6.5秒 |
最高速度 | 210km/h |
RFの最大の特徴は、日本仕様では2.0Lエンジンのみの設定となっていることです。これにより、1.5Lのソフトトップモデルと比較して、明らかに速い加速性能を持っています。184psというパワーは、歴代ロードスターの中でもトップクラス(日本仕様としては最高)であり、高速道路での余裕ある走りを可能にしています。



ロードスターRFの安定した走りは、かっこいいだけではなくとても速い!
また、ハードトップによる高い静粛性も特徴の一つです。100km/h巡航時の車内騒音は、ソフトトップモデルと比較して約3dB低減されており、長距離ドライブでの快適性が大幅に向上しています。これは「速さ」とは直接関係ないように見えますが、ドライバーの疲労を軽減し、結果として安定した速い走りを長時間維持できるという利点があります。
ソフトトップモデルとRFの速さの違い
ロードスターRFとソフトトップモデルの速さの違いは、単純にエンジン出力の差だけではありません。車重や空力特性など、様々な要因が絡み合っています。
- 加速性能
- RF(2.0L):0-100km/h 約6.5秒
- ソフトトップ(1.5L):0-100km/h 約8.3秒
- 約1.8秒の差は、実走行でも明確に体感できる
- 最高速度
- RF:約210km/h
- ソフトトップ:約180km/h
- 高速道路での追い越し加速でRFの優位性が際立つ
- コーナリング特性
- RFは重心が若干高く、ロール量が増加
- ただし、2.0Lエンジンのトルクで立ち上がりは速い
実際の走行では、RFの2.0Lエンジンがもたらす余裕が、様々な場面で「速さ」として現れます。特に、RFの3速や4速での中間加速は、1.5Lモデルよりもかなり速いです。



排気量の違いは、速いかどうかに大きく影響するね…
重量増による速さへの影響と走行性能
ロードスターRFの重量増(約100kg)は、確かに走行性能に影響を与えていますが、それを補って余りある要素も存在します。
- ブレーキング距離の延長(100km/h→0で約2m)
- コーナー進入速度の低下(コーナリング限界が下がる)
- タイヤへの負荷増大



しかし、これらのデメリットは以下の要素でカバーされているため、ロードスターRFは速いです。
- 高剛性ボディ:ハードトップ構造により、ボディ剛性が向上。これにより、サスペンションの動きがより正確になり、結果として速いコーナリングが可能に
- 空力性能:クローズド状態での空気抵抗が少なく優秀。高速域での安定性が向上し、最高速度も伸びている
- トラクション性能:重量増により、特にリア荷重が増加。これにより、2.0Lエンジンのパワーをより効率的に路面に伝えることができる
実際のサーキット走行では、RFは軽量なソフトトップモデルに対して、高速コーナーやストレートで優位性を発揮します。一方、タイトなコーナーが連続するテクニカルコースでは、軽量モデルの方が優位です。つまり、コースレイアウトによって、「ロードスターRFとソフトトップのどちらが速いか」は変わってくるのです。
峠でも速い!ロードスターのコーナリング性能の秘密


ロードスターが「峠で速い」と言われる理由は、単なる噂や伝説ではありません。実際に、多くのドライバーが峠道でロードスターの速さを実感し、より大排気量の車を追い越す経験をしています。ここでは、なぜロードスターが峠で速いのか、その秘密を技術的な観点から解説します。



ロードスターが峠を走り抜ける姿は、かっこいいですよね!
ロードスターが峠で速いのはなぜ?
ロードスターが峠で速い理由は、複数の要因が絶妙に組み合わさった結果です。これらの要因を理解することで、ロードスターの真の実力が見えてきます。ロードスターが峠で速い理由は以下の通りです。



パワーはなくても、峠では速いよ!
- 理想的な重量配分(50:50)
- 前後の重量バランスが完璧に均等
- コーナリング中の挙動が安定し、予測しやすい
- タイヤの負荷が均等になり、グリップを最大限活用できる
- 低重心設計
- ドライバーの着座位置が極めて低い
- エンジンも可能な限り低い位置に搭載
- ロール量が少なく、素早い切り返しが可能
- コンパクトなボディサイズ
- 全長4m未満、全幅1.7m程度
- 狭い峠道でもラインの自由度が高い
- 見切りが良く、限界まで攻められる
- レスポンシブなシャシー
- ステアリング操作に対する反応が極めて速い
- ドライバーの意図通りのラインをトレースできる
- 修正舵が最小限で済む
実際の峠道では、これらの要素が相乗効果を発揮します。例えば、タイトなヘアピンカーブでは、軽量ボディと低重心により、ブレーキングを最小限に抑えて高い速度でコーナーに進入できます。そして、50:50の重量配分により、アクセルオンでの立ち上がりも安定しており、次のストレートに向けて素早く加速できます。
コーナー速度で勝負!ロードスターの真価
「速い車」の定義が最高速度や直線加速だけでないことは、峠道を走れば誰もが実感します。ロードスターの真価は、まさにコーナー速度にあります。ロードスターがコーナーで速い理由は、以下の通りです。
- 軽さがもたらす身軽な動き
- 軽い車は方向転換がしやすい
- ブレーキングポイントを遅らせることができる
- より高い速度でコーナーに進入可能
- 優れたシャシーバランス
- アンダーステアとオーバーステアの境界が明確
- ドライバーが限界を把握しやすい
- 限界付近でも安定したコントロールが可能
- 適度なボディロール
- 完全にロールを抑えるのではなく、適度に許容
- タイヤの接地感が分かりやすい
- 荷重移動を利用した走りが可能
実測データでも、ロードスターのコーナー速度の速さは証明されています。例えば、一般的なカーブでの通過速度を比較すると、ロードスターは同クラスの前輪駆動車や、より大排気量のスポーツカーと同等以上の速度で通過できることが多いです。この差は、連続するコーナーでは大きなタイム差となって現れるため、ロードスターは速いと言われます。
ただし、絶対的なグリップや限界性能は、ハイグリップタイヤや高性能サスペンションを持つ車には及ばない場合もあります。



しっかりセッティングをすれば、ロードスターは大排気量のスポーツカーより速い車になる可能性があることが分かります!
各世代の峠での速さを比較(NA・NB・NC・ND)
歴代ロードスターの峠での速さを比較すると、それぞれの世代の特徴が明確に現れます。同じ峠道でも、ロードスターの型式によって速さの質が異なるのが興味深い点です。
- 最軽量(940kg〜)による圧倒的な軽快感
- パワーは少ないが、勢いを殺さない走りが可能
- 素直な挙動で、初心者でも速く走れる
- 峠の下りでは、歴代最速の可能性も
- NA型の良さを継承しつつ、剛性向上
- ターボモデルは登りでも速い
- LSD装着車は、トラクション性能で優位
- バランスの取れた峠性能
- 2.0Lエンジンによる余裕のある走り
- 高い安定性で、高速コーナーが速い
- 重量増により、タイトコーナーではやや不利
- 快適性と速さを両立
- 軽量化により、NA型の軽快感を復活
- 最新のシャシー技術で、限界が高い
- レスポンスの良さは歴代最高
- 総合的に最も速い峠性能
実際の峠タイムアタックでは、ND型が最速タイムを記録することが多いですが、下りに限定すればNA型・NB型の軽量モデルが匹敵するタイムを出すこともあります。これは、峠での速さが単純な性能だけでなく、コースレイアウトや路面状況にも大きく左右されることを示しています。



峠で速いロードスターの型式は、路面状況によって変わるんだね!
ロードスターは速い?他車種と徹底比較


ロードスターの速さを客観的に評価するには、他車種との比較が欠かせません。ここでは、価格帯や車格が近い車種から、上位カテゴリーのスポーツカーまで、幅広く比較していきます。
まず、新車価格300〜400万円前後の車種とロードスターのどちらが速いのかを比較してみましょう。
車種 | 0-100km/h | 最高出力 | 車重 |
---|---|---|---|
ロードスター(ND) 1.5L | 8.3秒 | 132ps | 990kg~1,020kg |
ロードスターRF 2.0L | 6.8秒 | 184ps | 1,100kg |
トヨタ86/BRZ | 6.3秒 | 235ps | 1,270〜1,290kg |
スズキ・スイフトスポーツ | 6.8秒 | 140ps | 970kg |
ホンダ・シビックタイプR | 5.4秒 | 320ps | 1,390kg |
この比較から分かるように、直線での速さではシビックタイプRが圧倒的です。しかし、ロードスターの車重の軽さが生み出す軽快感は、数値には現れない速さとして評価されています。
次に、ロードスターより高価格帯のスポーツカーとも比較してみましょう。
- ポルシェ・ボクスター(718):0-100km/h 5.1秒 300ps
- 絶対的な速さでは圧倒的にボクスターが上
- しかし、価格は約3倍(800万円〜)
- 峠での楽しさは、ロードスターも引けを取らない
- BMW Z4(20i):0-100km/h 6.2秒 197ps
- スペック上は近いが、車重が1,400kg超
- 高速安定性はZ4が上、軽快感はロードスター
- アルピーヌA110:0-100km/h 4.5秒 252ps
- ミッドシップレイアウトで速い
- 車重1,100kgと軽量だが、価格は790万円〜
これらの比較から、ロードスターは「コストパフォーマンスに優れた速さ」を持っていることが分かります。絶対的な速さでは上位車種に及ばないものの、価格を考慮すると十分以上の性能を持っています。



圧倒的に速いスピードで走る車よりも、楽しい車を求めているならロードスターががおすすめです!
また、ロードスターの日常的な使用シーンでの「体感的な速さ」も重要な要素です。
日常使いには程よい速さであり、ロードスターは十分に速いと言えます。
- 市街地(0-60km/h加速)
- ロードスターは約3.5秒で十分速い
- 軽量ボディによる俊敏な加速感
- 信号ダッシュでも遅れを取らない
- 高速道路(80-120km/h加速)
- 1.5Lモデルでも実用上問題なし
- 2.0LのRFなら余裕の追い越し性能
- 100km/h巡航も静かで快適
- ワインディング(平均速度)
- 一般的な峠道で60-70km/h維持可能
- 大排気量車と同等以上のペース
- ドライバーの技量が反映されやすい
速いロードスターを目指す!チューニングとカスタマイズ
ノーマルでも十分速いロードスターですが、チューニングによってさらなる速さを追求することができます。
ここでは、ロードスターをより速い車にするための効果的なチューニング方法を紹介します。



また、ロードスターを速い車にカスタマイズしても、メンテナンスを定期的に行って、大事に扱ってあげることも大切です!


エンジン系チューニングで速さを追求
エンジン系のチューニングは、直接的にパワーアップを図る方法です。ただし、ロードスターの場合、バランスを崩さないことが重要です。



軽量ボディのロードスターのパワーアップをすれば、かなり速い車になりそうだね!
- 吸排気系の最適化
- スポーツエアクリーナー:レスポンス向上
- エキゾーストマニホールド:中高回転域のパワーアップ
- スポーツマフラー:排気効率向上(車検対応品推奨)
- 期待効果:2~3psの出力向上
- エンジンコンピューターのチューニング(ECU)
- 点火タイミングや燃料噴射量の最適化
- エンジン回転数の上限変更(要注意)
- アクセルの反応を良くする
- 期待効果:10~15psの出力向上
- 過給機の追加
- ターボキット:150~200ps可能
- スーパーチャージャー:リニアな特性
- 信頼性を考慮した設定が重要
- 期待効果:50-80psの大幅向上



私の友人にも、NDロードスターにターボを付けている方がいます!
ただし、エンジンチューニングは信頼性とのトレードオフでもあります。サーキット専用車でない限り、過度なチューニングは避け、バランスを重視することをお勧めします。街乗りも考慮するなら、吸排気系の軽いチューニング程度に留めるのが賢明です。
足回りセッティングで峠最速を目指す
ロードスターを速い車に仕上げるには、足回りのセッティングが極めて重要です。適切なセッティングにより、コーナリング速度を大幅に向上させることができます。
- 車高調整式サスペンション
- 車高を15~20mm下げて重心を低下
- 減衰力調整で好みの特性に
- サーキット走行なら硬め、街乗り併用なら柔らかめ
- 推奨ブランド:TEIN、HKS、オーリンズなど
- スタビライザー強化
- ロール剛性を高め、限界を向上
- 前後のバランス調整が可能
- 峠道では適度なロールも必要なので要調整
- タイヤの角度調整(アライメント)
- キャンバー角:フロントタイヤを内側に傾ける(-1.5〜-2.0度)
- トー角:タイヤの向きを調整(わずかに外向き)
- 直進安定性と曲がりやすさのバランスを取る
- タイヤ・ホイール選択
- 軽量ホイールで非バネ下重量を軽減
- グリップ重視ならADVAN、POTENZA
- サイズは純正サイズ〜+1インチまで
実際の効果として、適切な足回りセッティングにより、同じコーナーを5~10km/h速い速度で通過できるようになります。これは、ラップタイムで2~3秒の短縮に相当する大きな効果です。



個人的には、速い車になるだけではなく見た目も引き締まるので、車高調整機能付きのサスペンションがおすすめです!
軽量化で更なる速さを手に入れる
ロードスターを速い車に仕上げるためには、軽量化は最も効果的なチューニングの一つです。「軽さは正義」という言葉通り、軽量化はあらゆる性能向上につながります。
- 内装の軽量化
- フルバケットシート:-10〜15kg/脚
- ステアリング交換:-1〜2kg
- 内装部品の取り外し(競技用):-20kg
- カーペット除去:-5kg
- 外装の軽量化
- カーボンボンネット:-5〜8kg
- 軽量バッテリー:-10〜15kg
- スペアタイヤ除去:-10kg
- 軽量ホイール:-2〜3kg/本
- 機能部品の軽量化
- チタンマフラー:-5〜10kg
- アルミラジエター:-3〜5kg
- 軽量フライホイール:-3〜5kg



上記のようなチューニングで、ロードスターを軽量化するメリットは次の通りです!
- 軽量化により、NA型の軽快感を復活
- 最新のシャシー技術で、限界が高い
- レスポンスの良さは歴代最高
- 総合的に最も速い峠性能
例えば、トータルで50kgの軽量化を達成すれば、重量あたりの馬力が大幅に改善され、0-100km/h加速で0.3-0.5秒の短縮が期待できます。また、ブレーキングやコーナリングでも、明確な違いを体感できるでしょう。



軽量化をすれば、ロードスターはかなり速い車になるね!
ただし、快適装備を削りすぎると、日常使用での利便性が損なわれます。使用目的に応じて、軽量化の程度を調整することが重要です。
ユーノス・ロードスターも速い?マツダ・ロードスターの違い
ユーノス・ロードスターとマツダ・ロードスターは基本的に同じ車ですが、販売チャンネルの違いによる若干の差異があります。ここでは、その違いとどちらが速いのかについて紹介していきます。
ブランドによる速さの違いはあるのか?
結論から言えば、ユーノス・ロードスターもマツダ・ロードスターも、基本的な速さに違いはありません。エンジン・シャシー・サスペンションなど、主要コンポーネントは共通です。



ユーノスロードスターとマツダロードスターの共通点は、以下の通りです。
- エンジンスペック(同年式なら同一)
- トランスミッション
- サスペンション構造
- ボディ寸法・重量
しかし、まったく同じというわけではなく、ユーノスロードスターとマツダロードスターには、以下のような違いがあります。
- 初期モデルの装備差
- ユーノス:上級装備が標準
- マツダ:ベーシックな装備
- 重量差:最大約20kg
- 限定モデルの設定
- ユーノス専用の特別仕様車
- マツダ専用のスポーツグレード
- それぞれ独自のチューニング
- パーツの入手性
- 一部内装部品に違い
- アフターパーツの適合性は同じ
実際に走行する際の速さは、これらの違いよりも、個体差や整備状態の方が大きく影響します。つまり、「ユーノスロードスターだから速い」「マツダロードスターだから遅い」ということはありません。
それぞれの特徴と走行性能
ユーノス・ロードスターとマツダ・ロードスターには、それぞれ独自の魅力があります。
- プレミアムブランドとしての位置づけ
- 充実した標準装備(パワーウィンドウ、エアコン等)
- V-Specialなど、専用の限定車
- やや重めだが、快適性重視
- スポーツ性を重視したグレード展開
- 軽量なベースグレードの設定
- Sスペシャルなど、走り重視の仕様
- シンプルな装備で軽量
走行性能の面では、装備の簡素なマツダ・ロードスターの方が、僅かに軽量で速い可能性があります。しかし、その差は体感できるレベルではなく、むしろドライバーの好みや使用目的で選ぶべきでしょう。
現在の中古車市場では、両ブランドとも同様に扱われており、程度の良い個体を選ぶことが、速いロードスターを手に入れる最良の方法です。
ロードスターは速い! 本記事のまとめ
本記事では、ロードスターは速いのかについて詳しく解説しました。
ロードスターは、単純な数値では測れない「速さ」を持つ、特別なスポーツカーです。峠道での圧倒的な速さ・サーキットでの限界の高さ・そして日常での扱いやすさ、これらすべてを高いレベルで実現しているのが、ロードスターの魅力的なポイントです。
また、他のスポーツカーなどと比較しても、軽量ボディのおかげでロードスターは速い車の部類に入ります。



私も日本国内で走る分には、ロードスターは十分に速いと感じています!

