NDロードスターのヒールアンドトゥについて知りたい!
ヒールアンドトゥを身に付けて、もっとNDロードスターを楽しみたい!
こんな疑問や悩みを持つオーナーは少なくありません。

私もその一人でした!(笑)
NDロードスターはスポーツ走行の喜びを最大限に引き出すための車ですが、そのポテンシャルを活かすためには適切な運転テクニックが必要です。特にヒールアンドトゥは、NDロードスターのような軽量スポーツカーの走りを格段に向上させる重要なスキルです。
NDロードスターは「オルガンペダル」を採用しているため、ヒールアンドトゥをしにくいと言われています。しかし、その特性を理解し、正しいテクニックでアプローチすれば、ヒールアンドトゥを習得しやすくなります。
この記事では、NDロードスターのヒールアンドトゥに関して詳しく解説していきます。NDロードスターの特徴を考慮しながら、分かりやすく解説していくのでぜひ参考にしてください。



また、「NDロードスターのヒールアンドトゥができない」と悩んでいた私の経験もあわせて紹介していきます!


NDロードスターのヒールアンドトゥの基本と重要性について
NDロードスターのヒールアンドトゥについて詳しく解説していく前に、基本事項やヒールアンドトゥの重要性について紹介していきます。
ヒールアンドトゥとは何か
ヒールアンドトゥ(Heel and Toe)は、マニュアルトランスミッション車でのシフトダウン時に使われる高度な運転テクニックです。このテクニックでは、右足の「かかと」と「つま先」を使って、ブレーキペダルとアクセルペダルを同時に操作します。
ヒールアンドトゥの手順は、以下の通りです。
- ブレーキを踏んでいる状態で
- 同時に右足のかかと(またはかかと側)でアクセルを踏み、エンジン回転数を上げながら
- クラッチを切ってシフトダウンを行う
これにより、ギアを落とした後のエンジン回転数と車速を滑らかに同調させることができます。
なぜヒールアンドトゥが重要なのか
NDロードスターでヒールアンドトゥは必要なの?と疑問を感じている方も多いでしょう。ヒールアンドトゥは単なるテクニックではなく、特にスポーツ走行において複数の重要なメリットがあります。
- 車体の安定性向上: 通常のダウンシフトではエンジンブレーキによる急激な減速が発生することがありますが、ヒールアンドトゥによってスムーズなダウンシフトが可能になり、コーナリング中の車体安定性が向上します。
- タイヤグリップの最大化: 急激なエンジンブレーキはリアタイヤのグリップを奪い、特にコーナー進入時に不安定になる原因となります。ヒールアンドトゥはこの問題を解消し、タイヤグリップを最大限に活用できます。
- ドライビングの流れと集中力: スムーズなダウンシフトにより、運転の流れが途切れません。これにより運転への集中力が高まり、より精密なコーナリングが可能になります。
- メカニカルな負担軽減: エンジンやトランスミッションへの衝撃が軽減され、車両の寿命を延ばす効果も期待できます。
マツダの「人馬一体」を体現するNDロードスターでは、このヒールアンドトゥテクニックがさらに重要な意味を持ちます。NDロードスターのヒールアンドトゥは、ドライバーと車が一体となって走るという感覚を最も高めるテクニックの一つだからです。
ヒールアンドトゥとNDロードスターの関係
NDロードスターは軽量コンパクトなスポーツカーとして設計されており、その運転の楽しさの核心はコーナリングにあります。ワインディングロードやサーキットで最高のパフォーマンスを発揮するためには、コーナー進入時のダウンシフトをスムーズに行うヒールアンドトゥが不可欠です。
マツダの公式サイトによると、NDロードスターはドライバーの意のままに操れることを重視した設計になっています。公式サイトの「BE A DRIVER」では、マツダは「運転する楽しさ」を常に追求していることが強調されています。ヒールアンドトゥは、まさにこの「運転する楽しさ」を次のレベルに引き上げるテクニックなのです。
NDロードスターのヒールアンドトゥはやりにくい?ペダル特性から分析


「NDロードスターのヒールアンドトゥはやりにくい」と言われることが多いです。



私もNDロードスターは、ヒールアンドトゥがやりづらいと感じました…
なぜやりにくいと言われるのかについて、NDロードスターのペダル特性から分析していきます。
NDロードスターのペダルレイアウト
NDロードスターのペダル配置は、ヒールアンドトゥを行う上で重要なポイントとなります。
その主な特徴は以下の通りです。
- ペダル間の距離: NDロードスターのブレーキとアクセルペダルの間隔は、先代のNCモデルよりも僅かに近くなっており、ヒールアンドトゥ操作が行いやすくなっています。
- ペダルの高さの差: ブレーキペダルとアクセルペダルの高さの差も絶妙に設計されており、特に強くブレーキを踏み込んだ状態でもアクセルペダルに足の側面やかかとが届きやすくなっています。
- アクセルペダルの形状: NDロードスターのアクセルペダルは、足の側面やかかとで操作しやすい形状になっています。
- ペダルの踏み心地: アクセルペダルの踏力も適度に設定されており、かかとや足の側面での微妙なコントロールが可能です。
これらの特性はマツダの「人馬一体」に基づく設計であり、ドライバーが自然と車と一体になれるよう考慮されています。
旧世代ロードスターとの比較
NDロードスターのヒールアンドトゥと密接な関わりがあるペダル配置を理解するために、歴代モデルとの比較も役立ちます。旧世代のロードスターとNDロードスターのペダル配置の違いは、以下の表の通りです。
モデル | ヒールアンドトゥのしやすさ | 特徴 |
---|---|---|
NA(1989-1997) | 良好 | シンプルな配置、直感的な操作感 |
NB (1998-2005) | 良好 | NAとほぼ同様の配置 |
NC (2005-2015) | やや難 | ペダル間距離がやや広い |
ND (2015-現在) | 非常に良好 | 理想的なペダル配置と踏み心地 |
特にNDは、マツダが長年のスポーツカー開発で培った知見を活かし、ヒールアンドトゥのような高度なテクニックをより直感的に行えるよう設計されています。
ドライバーの体格による影響
NDロードスターのヒールアンドトゥのしやすさは、ドライバーの体格や足のサイズによっても変わってきます。NDロードスターのヒールアンドトゥと、ドライバーの体格の関係性は以下の通りです。
- 身長が低めのドライバー(165cm以下): シートポジションを前にすることでペダル操作が楽になりますが、足のサイズが小さい場合はかかとでアクセルを踏むよりも、足の側面を使う「サイドアンドトゥ」テクニックが有効な場合があります。
- 平均的な身長のドライバー(165-175cm): 最も標準的なポジションで操作しやすい範囲です。典型的なヒールアンドトゥが行いやすいでしょう。
- 身長が高めのドライバー(175cm以上): シートポジションが後ろになりがちなため、ペダルへの角度が変わります。足が大きい場合は操作が容易になる一方、膝が邪魔になる場合もあるので調整が必要です。



私もNDロードスターのヒールアンドトゥをコツコツ練習することで、しっかり身につけられました!
【初心者向け】NDロードスターのヒールアンドトゥ練習法
まずは、初心者向けにNDロードスターのヒールアンドトゥ練習法を解説していきます。



細かく丁寧に解説しているから参考にしてね!
基本的な練習ステップ
NDロードスターでヒールアンドトゥを習得するための段階的なアプローチを紹介します。
焦らず、各ステップをマスターしてから次に進むことが重要です。



私もたくさん失敗しながら、NDロードスターのヒールアンドトゥを習得しました。
ステップ1: 静止状態での感覚習得(1-2週間)
まずはエンジンを切った状態で、ペダル操作の感覚をつかみましょう。
- 駐車場などの安全な場所で、エンジンを切った状態で車に乗ります
- 右足でブレーキペダルを踏みます
- 足の位置を少しずらして、かかとまたは足の側面でアクセルペダルに触れてみます
- この状態で、ブレーキを踏んだまま、かかとでアクセルを少し踏み込む動きを練習します
- 毎日5-10分程度この動作を繰り返し、筋肉記憶を作りましょう
この段階では、実際にエンジンをかけたり走行したりする必要はありません。純粋に足の動きの感覚を養うことが目的です。
ステップ2: アイドリング状態での練習(1-2週間)
次に、エンジンをかけた状態でNDロードスターのヒールアンドトゥを練習していきます。
- 平坦で広い駐車場などで、エンジンをかけた状態で停車します(ニュートラル)
- ブレーキペダルを踏みながら、かかとでアクセルを操作してエンジン回転数を上げる練習をします
- タコメーターを見ながら、回転数を1000rpm→2000rpm→1000rpmなど、コントロールする練習をします
- この動作を繰り返し、アクセルのコントロール感覚を養います
安全のためにニュートラルで行い、誤ってギアが入った状態で行わないよう注意しましょう。



かかとでアクセルを煽る際には、ブレーキペダルの踏み加減を一定にするのがコツです!
ステップ3: 低速走行での実践(2-3週間)
ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み加減を身につけたら、実際の走行状態でNDロードスターのヒールアンドトゥの練習に移ります。
- 交通量の少ない広い道路や、広い駐車場などの安全な場所を選びます
- 低速(20-30km/h)で走行します
- 3速または2速に入れ、ブレーキを軽く踏みながら減速します
- ブレーキを踏んだ状態で、かかとでアクセルを踏み、エンジン回転数を上げます
- クラッチを踏み、シフトダウン(2速→1速など)します
- クラッチをゆっくり戻し、エンジン回転数と車速が合うことを確認します
最初は拙い(つたない)シフトダウンになっても問題ありません。
繰り返し練習することで徐々にNDロードスターのヒールアンドトゥが上達していきます。



私も初めはロードスターのぎこちない動きを感じながら練習していました…
NDロードスター特有のコツ
NDロードスターでヒールアンドトゥを習得する際の特有のコツをいくつか紹介します。
アクセルペダルへのアプローチ角度
NDロードスターでは、真のかかとよりも足の外側(小指側)でアクセルを踏む「サイドアンドトゥ」が効果的なケースが多いです。NDロードスターのヒールアンドトゥが上手くいかないと悩んでいる方は、ヒールではなく右足の右側でアクセルを踏む方法にもチャレンジしてみましょう。(多少足首ひねって)
ペダル位置の理解
NDロードスターはオルガン式アクセルペダル(床から上に伸びるタイプ)を採用しています。吊り下げ式と違い「下に支点があるため、ペダルの下部を踏むとアクセルの微調整が難しい」との指摘もあります。そのため「アクセルは小指の付け根の下あたりで踏むことを意識する」「足首をもっとひねって、ペダルの真ん中あたりを踏むように意識する」という方法がおすすめです。
シートポジションの調整
シートの前後位置と高さを調整して、ブレーキペダルを踏んだ状態でかかとがアクセルペダルに自然に届くようにすることが重要です。
靴の選択
薄い靴底の靴(ドライビングシューズなど)を使用すると、ペダルの感覚を正確につかみやすくなります。厚底のスニーカーなどはペダル操作の精度が落ちるので避けましょう。「踵が丸くなっているアディダス カントリーやパトリック マラソンみたいなスニーカー」が適しているという意見もあります。
ブレーキの踏み方
NDロードスターのブレーキペダルは比較的軽いタッチなので、強く踏み込みすぎないように注意しましょう。適度な踏力で、足の位置を調整しやすい状態を保ちます。
ヒールアンドトゥを安全に練習するための注意点



NDロードスターのヒールアンドトゥの練習中は安全を最優先に考えましょう。
以下4つの注意点を意識しながら、NDロードスターのヒールアンドトゥをマスターしていきましょう。
- 交通量の少ない場所で練習
他の車や歩行者に影響を与えない場所で練習してください。
- 焦らない
一度に完璧を求めず、少しずつ上達することを目指しましょう。
- 集中して行う
練習中は周囲の状況にも注意を払い、常に安全運転を心がけましょう。
- 制動距離の変化に注意
ヒールアンドトゥ練習中はブレーキ操作が通常と異なるため、制動距離が変わることがあります。余裕を持った操作を心がけましょう。
【上級者向け】NDロードスターのヒールアンドトゥ
NDロードスターのヒールアンドトゥができるようになったら、上級者向けのテクニックにチャレンジしてみましょう!
1. 複数ギアのダウンシフト
NDロードスターで、5速→3速などの複数ギアのシフトダウンを行う際のテクニック。
- ブレーキを踏みながら、ヒールアンドトゥでエンジン回転数を上げる
- クラッチを切り、5速→4速にシフトダウン
- クラッチを一度つなぐ(完全につなぐ必要はない)
- 再度クラッチを切り、4速→3速へとシフトダウン
- クラッチをつなぐ
この一連の動作をスムーズに行うには、クラッチワークの精度とブレーキ圧のコントロールが重要です。NDロードスターのクラッチは軽く、繊細な操作が可能なため、このテクニックを習得しやすいと言えるでしょう。
2. ブレーキ圧の変化に対応したアクセルコントロール
コーナー手前でのブレーキングでは、最初は強く、コーナー入口に近づくにつれて徐々に弱くなるようにブレーキ圧を調整します。このブレーキ圧の変化に合わせて、アクセルの踏み方も調整する必要があります。
- ブレーキを強く踏んでいる時:アクセルに届きにくいため、足の位置を工夫して確実にアクセルを踏めるようにします
- ブレーキ圧が弱まってきた時:より繊細なアクセルワークが可能になるので、エンジン回転数を正確に合わせます
NDロードスターのペダル位置は、このような細かなコントロールがしやすいよう設計されています。
ブレーキ・アクセル両方の踏み加減を覚える必要があるため、少し難易度が高めです。
NDロードスターのヒールアンドトゥを身に付けやすくする方法


NDロードスターのヒールアンドトゥを身に付けやすくする方法として、以下の3つを解説していきます。
- 純正オプションや標準装備の機能を活用する
- 社外品を装着する
- ヒールアンドトゥをしやすい靴を履く
- 足のサイズや体格に合わせて方法を変える
①純正オプションや標準装備の機能を活用する
NDロードスターはスポーツドライビングを楽しむための車として設計されていますが、ヒールアンドトゥをさらに行いやすくするための純正オプションも存在します。
- アルミペダルセット: マツダの純正アクセサリーとして提供されるアルミペダルは、滑り止め加工が施されており、ヒールアンドトゥ時の足の滑りを防止する効果があります。
- フットレスト: 左足用のフットレストが標準装備されていますが、これを活用することで車内での足の位置が安定し、右足のペダルワークがしやすくなります。



「アルミペダルではなくても良いだろう」と思っていましたが、純正オプションで追加しておくことをおすすめします!
私はNDロードスターにアルミペダルを付けていませんでしたが、後付けしてみたところ、かなりヒールアンドトゥがしやすくなりました。
ブレーキの踏み加減を調整しながらアクセルを煽りやすくなったので、かなり満足できる買い物でした!


②社外品を装着する
純正パーツ以外にも、NDロードスターのヒールアンドトゥをサポートする製品が多数存在します。
- ペダルエクステンダー: アクセルペダルを拡張する製品で、かかとでの操作がしやすくなります。NDロードスターに対応した製品も多く販売されています。
- アクセルペダルスペーサー: アクセルペダルの高さを調整するスペーサーで、ブレーキペダルとの高さの差を最適化できます。実際にあるオーナーは「ヒール&トゥしづらいのでアクセルペダルを10mmかさ上げした」と報告しており、「一旦完成にして練習していこう。普段遣いではまったく違和感がありませんから、これはなかなか良い調整」と評価しています。



ペダルのかさ上げができる製品は、実際にNDロードスターのオーナーから評価されています!


③ヒールアンドトゥをしやすい靴を履く
NDロードスターのヒールアンドトゥを身に付けやすくするために、靴を選ぶことも重要です。



私も靴によってヒールアンドトゥがしやすい時もあれば、しづらい時もあると実感しています。
靴を変えてみると、NDロードスターのヒールアンドトゥがかなりしやすくなる可能性もあります。
MAZDAとMIZNOは、ドライビングシューズを共同開発していたこともあるため、選ぶならMIZUNOの靴が良いですね。





メーカーにこだわらないなら、かなり安くドライビングシューズが購入できるからおすすめだよ!



運転中のみ履くようにすれば、靴の劣化も防ぐことができて長期間使用できます。


④足のサイズや体格に合わせて方法を変える
ドライバーの足のサイズや体格に合わせた調整法も重要です。
足のサイズや体格ごとに、ロードスターのヒールアンドトゥを身につけるためのコツを紹介していきます。
小さめの足サイズ(24cm以下)の場合
- サイドアンドトゥ法が有効: かかとよりも足の側面(小指側)でアクセルを操作
- シートポジション: やや前よりのポジションにする
- 靴の選択: できるだけ薄手のソールの靴を選ぶ
平均的な足サイズ(24-27cm)の場合
- 標準的なヒールアンドトゥ: 典型的なテクニックが使いやすい
- シートポジション: 標準的な位置で調整
- 足の当て方: 状況に応じてかかとと足側面を使い分ける
大きめの足サイズ(27cm以上)の場合
- ペダル干渉に注意: 足が大きいためペダル間の移動がしにくい場合がある
- シートポジション: やや後ろ気味に調整し、足の角度を確保
- 足の当て方: かかとでのアクセル操作が有利な場合もある



私は足のサイズが27cm以上あるのですが、NDロードスターのヒールアンドトゥをしづらいと感じています…
各ペダルの位置が近いので、かかとがサイドに当たって上手く操作できませんでした。
どの体格でも、自分に合った最適な方法を見つけることが重要です。NDロードスターのコックピットは比較的コンパクトですが、調整次第で多様な体格のドライバーがヒールアンドトゥを習得できるよう設計されています。
NDロードスターのヒールアンドトゥに関するよくある質問(FAQ)
ここからは、NDロードスターのヒールアンドトゥに関するよくある質問に答えていきます。



実際に私が悩んでいた内容も含まれているので、ぜひ参考にしてください!
- NDロードスターでヒールアンドトゥを習得するのに、どれくらいの期間がかかりますか?
-
個人差はありますが、毎日少しずつ練習を続けると基本的な動作は1~2ヶ月、自然にスムーズに行えるようになるまでは3~6ヶ月程度かかるケースが多いです。
ただし、以前のMT車でヒールアンドトゥの経験がある方は、NDロードスターの特性に慣れるだけなので、1週間から1ヶ月程度で習得できるでしょう。
また、NDロードスターに頻繁に乗る方は、ヒールアンドトゥの習得が速いです。
ryo私は頻繁に乗るので、2週間ほどで身につけられました!
- NDロードスターのヒールアンドトゥの練習中に車に負担がかかることはありませんか?
-
NDロードスターのヒールアンドトゥは、適切な方法で練習する限り、車への負担は最小限に抑えられます。
ただし、クラッチの急な繋ぎ方やエンジン回転数の大きなミスマッチは、トランスミッションやクラッチに負担をかける可能性があります。
特に練習初期は優しく丁寧な操作を心がけましょう。
- 左足ブレーキテクニックとヒールアンドトゥは、どちらを先に習得すべきですか?
-
一般的には、ヒールアンドトゥを先に習得することをお勧めします。
左足ブレーキは特殊なテクニックであり、日常的に使用すると一般道での運転に混乱をきたす可能性があります。
ヒールアンドトゥは標準的なペダル操作の延長線上にあるテクニックであり、まずはこちらをマスターしてからより高度なテクニックに進むのが理想的です。
- NDロードスターでヒールアンドトゥを使うメリットは何ですか?
-
オートマチック車では基本的にヒールアンドトゥは必要ありませんが、マニュアル車でこのテクニックを使うことで、コーナリング中の車体安定性が向上し、ドライバーのコントロール感が高まります。
また、機械的にもトランスミッションへの負担が軽減されるメリットがあります。
何より、車を操る技術を磨く楽しさと達成感を味わえることが大きなメリットです。
- ヒールアンドトゥに最適な靴はありますか?
-
ドライビングシューズが最適です。
薄いソールで、かかとが丸みを帯びたデザインのものが、ペダルの感覚を掴みやすく、ヒールアンドトゥの操作がしやすいです。
市販のドライビングシューズの他、レーシングブーツもオプションとして検討できますが、日常使用にはややハードルが高いかもしれません。
- ヒールアンドトゥでエンジン回転数をコントロールするのが難しい
-
ブレーキを一定の強さで踏みながら、アクセルで回転数をコントロールするのはかなり難しいです。
以下のポイントを試しながら、アクセルとブレーキの踏み加減を身に付けてみましょう。
- アイドリング状態での練習に戻り、アクセルの感度を再確認する
- 薄いソールの靴に履き替えて感覚を向上させる
- 一度に大きく回転数を上げようとせず、必要最小限の回転数上昇を目指す
- シフトダウン後にガクンとショックが発生する
-
NDロードスターのヒールアンドトゥでシフトダウンした際に、ショックが発生するのは、エンジンの回転数が足りていないことが原因です。
以下のポイントを試してみましょう。
- エンジン回転数を現状より高めに合わせてみる
- クラッチの繋ぎをより緩やかに行う
- シフトダウンのタイミングを少し早めに行い、余裕を持たせる
- ブレーキング中に意図せずアクセルを踏みすぎてしまう
-
ブレーキング中に意図せずにアクセルを踏みすぎてしまう場合は、以下のポイントを再確認してみてください。
- より繊細なアクセルコントロールを練習する
- 足の位置を再確認し、アクセルに触れる面積を減らす
- 一時的に「サイドアンドトゥ」ではなく本来の「ヒールアンドトゥ」(かかとでアクセル)に戻してみる
NDロードスターでヒールアンドトゥをマスターしよう! 記事のまとめ


本記事では、NDロードスターのヒールアンドトゥについて詳しく解説してきました。ここまでで解説してきたように、NDロードスターは設計段階からヒールアンドトゥのようなスポーツドライビングテクニックを意識した作りになっています。特にペダルの配置や操作感は、先代モデルから改良が重ねられ、より直感的にヒールアンドトゥが行えるようになっています。
マツダの「人馬一体」という理念は、NDロードスターの設計の隅々に反映されており、それはペダルレイアウトにも表れています。NDロードスターでのヒールアンドトゥは、単なるテクニックの習得ではなく、あなたと愛車の関係をさらに深めることができます。焦らず、着実に練習を重ねることで、必ずマスターできるテクニックです。



私も多く失敗しながら、NDロードスターのヒールアンドトゥを身に付けました…
まずは基本から始め、自分のペースで少しずつ上達していきましょう。そしてヒールアンドトゥを身に付けた後は、NDロードスターが提供してくれるドライブの楽しさを存分に味わってください。



ヒールアンドトゥをスムーズにできた時は、本当に気持ちよくドライブが楽しめます!



ぜひみんなも習得してみてね!

