マツダ3の突き上げが気になる…
マツダ3の突き上げ感は解消できる?
マツダ3(Mazda3)に乗っている方の中には「路面の段差でゴツゴツと突き上げを感じる」「もっと快適にならないのか」と悩んでる方も多いでしょう。実は、マツダ3の突き上げ感は多くのオーナーが共通して感じている悩みの一つです。しかし、適切な対策を行うことで、この突き上げ感は大幅に改善できる可能性があります。

マツダ3のオーナーから「突き上げが気になる」という声は良く聞きますね…
本記事では、マツダ3の突き上げが発生する根本的な原因から改善方法まで詳しく解説していきます。DIYで実践できる改善方法、プロに依頼する本格的な対策まで、あらゆる角度から解決策を提案します。各改善方法の費用対効果も含めて詳しく解説するので、あなたの予算と求める快適性に合わせた最適な選択ができるはずです。



また、マツダ3について詳しく解説した以下の記事も参考にしてね!






マツダ3の「突き上げ感」とは?どんな乗り心地なの?
マツダ3の突き上げ感は、路面の凹凸や段差を乗り越えた際に、車体に直接的な衝撃が伝わってくる現象を指します。特に後席では前席以上に突き上げを感じやすく、長距離ドライブでは疲労の原因にもなりかねません。この章では、具体的にどのような症状なのか、他車種と比較してどの程度のレベルなのかを詳しく見ていきましょう。
「突き上げ感」の具体的な症状:ゴツゴツ、ドンとくる衝撃
マツダ3で感じる突き上げ感は、主に以下のような症状として現れます。
まず最も多いのが、マンホールや道路の継ぎ目を通過した際の「ドン」という鈍い衝撃です。これは単なる振動ではなく、まるで下から突き上げられるような感覚で、特に低速走行時に顕著に感じられます。
次に、荒れたアスファルト路面を走行する際の細かい「ゴツゴツ」とした振動も特徴的です。これは連続的に伝わってくる微振動で、シートを通じて体全体に伝わってきます。高速道路の路面が荒れている区間では、この振動が長時間続くため、ドライバーや同乗者の疲労につながりやすいのです。
さらに、急な段差を乗り越えた際には「ガツン」という強い衝撃を感じることもあります。これは特にリアサスペンション側で顕著で、後席の乗員にとっては不快感の大きな要因となっています。このような突き上げ感は、車の走行性能には直接影響しないものの、快適性という観点では改善の余地があると言えるでしょう。
他の車種と比較してマツダ3の突き上げは気になるレベル?ユーザーの声
実際のマツダ3オーナーの声を集めてみると、突き上げ感に関する評価は人によって大きく分かれることがわかります。スポーティな走りを重視するユーザーからは「この程度の硬さは走りの良さの証」という肯定的な意見がある一方、ファミリーユースを中心に考えるユーザーからは「もう少し柔らかい乗り心地が欲しい」という声も聞かれます。
同クラスの競合車種と比較すると、トヨタ・カローラスポーツやホンダ・シビックと比べて、マツダ3はやや硬めのセッティングという評価が一般的です。特に18インチホイール装着車では、その傾向が顕著に現れます。ただし、これはマツダが目指す「人馬一体」の走りを実現するための意図的なセッティングであり、決して欠陥ではありません。
しかし、すべての方がマツダ3の突き上げ感に否定的な意見を抱いているわけではなく、欧州車から乗り換えたユーザーからは「思ったほど硬くない」という意見も多いことです。BMWやアウディなどのスポーツセダンと比較すると、マツダ3の突き上げ感はむしろマイルドな部類に入るようです。つまり、何を基準にするかによって評価は大きく変わるということです。
突き上げを感じやすい路面状況(段差、荒れたアスファルトなど)
マツダ3の突き上げ感が特に顕著になる路面状況をまとめました。
- マンホールや道路の継ぎ目(特に古い道路)
- 工事後の仮舗装路面
- 高速道路の橋の継ぎ目
- 駐車場の段差(特にコンビニなどの歩道との境界)
- 冬季の凍結によってできた路面の凹凸
- アスファルトの経年劣化による細かなひび割れ
これらの路面状況では、速度を落として通過することである程度突き上げを軽減できますが、日常的に通る道路でいちいち減速するのは現実的ではありません。特に都市部では、このような路面状況は避けて通れないため、根本的な対策が必要になってきます。



毎回速度を落として走り続けるのは、ストレスが溜まってしまいます…
また、荷物の積載量によっても突き上げ感は変化します。空荷状態では特に後輪側の突き上げが強くなる傾向があり、逆に定員乗車時や荷物満載時は若干マイルドになります。これはサスペンションの特性によるもので、適正な荷重がかかった状態で最適な乗り心地になるよう設計されているためです。



燃費が悪化する可能性もあるけど、重たい荷物を積んでおくのが良いかもね!
なぜマツダ3は突き上げを感じやすい?考えられる主な原因


マツダ3の突き上げ感には複数の要因が絡み合っています。単純に「サスペンションが硬いから」という理由だけではなく、タイヤ・ホイール・ボディ剛性など、様々な要素が影響しているのです。ここでは、それぞれの原因について詳しく解説していきます。
原因1:タイヤの影響
マツダ3の突き上げ感に最も大きく影響しているのが、タイヤです。タイヤは路面と直接接触する唯一の部品であり、その特性が乗り心地に与える影響は想像以上に大きいのです。マツダ3に標準装備されているタイヤの種類・空気圧の設定・ホイールサイズなど、様々な要素が複合的に作用しています。
マツダ3の標準装備タイヤの種類と特性
マツダ3の標準装備タイヤは、グレードによって異なりますが、多くのモデルでスポーツ性能を重視したタイヤが採用されています。例えば、上位グレードではブリヂストンのTURANZA T005AやトーヨータイヤのPROXES R51Aなどが装着されており、これらはグリップ性能と操縦安定性を優先したバランス型の設計となっています。



どちらの純正タイヤも口コミは比較的良いですね!
スポーツ志向のタイヤは、サイドウォール(タイヤの側面)が硬めに設計されているため、路面からの衝撃を吸収しにくい特性があります。これにより、コーナリング時の安定性は向上しますが、その代償として乗り心地が硬くなってしまうのです。特に扁平率の低いタイヤ(45や40など)では、この傾向が顕著に現れます。
なお、マツダ3にはランフラットタイヤは標準装備されていませんが、一部のユーザーが後付けで装着するケースもあります。ランフラットタイヤはパンク時でも走行可能という利点がありますが、通常のタイヤよりもさらに硬い乗り心地になるため、マツダ3の突き上げ感を改善したい場合には避けるべきでしょう。




タイヤの空気圧設定
マツダ3の突き上げ感の原因の中でも、意外と見落としがちなのがタイヤの空気圧です。マツダ3の推奨空気圧は、前輪230kPa。後輪220kPa(乗車人数や積載量により若干変動)となっていますが、ガソリンスタンドなどで「少し高めに入れておきました」と言われて、250kPa以上に設定されているケースが少なくありません。



確かにガソリンスタンドで入れてもらうと、空気圧が高いことも多いね!
空気圧が高すぎると、タイヤのクッション性が低下し、路面からの衝撃がダイレクトに車体に伝わってしまいます。逆に低すぎると、燃費の悪化やタイヤの偏摩耗につながるため、適正値を保つことが重要です。月に一度は空気圧をチェックし、推奨値に調整することで、突き上げ感をある程度軽減できる可能性があります。



徐々に抜けることを考慮して、私はいつも10kPaほど多めに入れています!
また、季節による気温変化も空気圧に影響します。夏場に調整した空気圧は、冬場には10〜20kPa程度低下することもあるため、季節の変わり目には特に注意が必要です。デジタル式の空気圧ゲージを使用すれば、より正確な調整が可能になります。



反対に夏になると、いつの間にか空気圧が高くなっている場合も多いので、確認してみることをおすすめします!
ホイールインチサイズ


マツダ3のホイールサイズは、グレードによって16インチから18インチまで設定されています。一般的に、ホイールサイズが大きくなるほど、タイヤの扁平率は低くなり、サイドウォールの厚みが薄くなります。これにより、路面からの衝撃を吸収する能力が低下し、マツダ3の突き上げ感が強くなる傾向があります。
グレード | ホイールサイズ | タイヤサイズ | 扁平率 |
---|---|---|---|
15S | 16インチ | 205/60R16 | 60 |
20S | 16インチ | 205/60R16 | 60 |
XD | 18インチ | 215/45R18 | 45 |
X | 18インチ | 215/45R18 | 45 |
18インチホイール装着車では、見た目のスポーティさと引き換えに、乗り心地の硬さを受け入れる必要があります。特に215/45R18というサイズは、扁平率45%とかなり薄いため、段差での突き上げ感は避けられません。



18インチはかっこいいけど、突き上げがきつくなるのは嫌だなぁ…
もし乗り心地を最優先するなら、16インチホイールのグレードを選択するか、後から16インチや17インチにインチダウンすることも検討すべきでしょう。
原因2:サスペンションの特性
マツダ3のサスペンションシステムは、フロントがマクファーソンストラット式・リアがトーションビーム式を採用しています。このサスペンション形式と、そのセッティングがマツダ3の突き上げ感に大きく影響しています。


リアサスペンション形式とその影響
FF車に採用されているトーションビーム式リアサスペンションは、構造がシンプルでコストパフォーマンスに優れています。しかしその反面、左右の車輪が連結されているため、片輪が段差を乗り越えた際の衝撃が反対側にも伝わりやすいという特性があります。これが、リア席での突き上げ感を強く感じる一因となっています。
トーションビーム式は、マルチリンク式と比較すると路面追従性で劣る面があります。特に、左右で異なる路面状況(片側だけに段差があるような場合)では、車体の安定性を保つために、ある程度の硬さが必要になります。マツダのエンジニアは、この制約の中で最適なバランスを追求していますが、完全に突き上げを抑えることは構造上難しいのが現実です。



コストと性能のどちらを取るか難しいところですね…
ただし、最新のマツダ3では、トーションビームの取り付け位置や角度、ブッシュの特性などを最適化することで、従来モデルよりも乗り心地を向上させています。それでも、独立懸架式のマルチリンクサスペンションと比較すると、どうしても限界があることは理解しておく必要があります。
スプリングやダンパーのセッティング
マツダ3のサスペンションセッティングは、マツダが掲げる「人馬一体」の走りを実現するため、やや硬めに設定されています。これは、コーナリング時のロール(車体の傾き)を抑え、ドライバーの操作に対してリニアに反応する特性を重視した結果です。スプリングレートは比較的高く、ダンパーの減衰力も強めに設定されています。
このセッティングにより、ワインディングロードでの走りは非常に気持ちよく、狙ったラインを正確にトレースできる操縦性を実現しています。しかし、日常的な市街地走行では、この硬さが裏目に出て、路面の凹凸をダイレクトに伝えてしまうのです。特に、低速域でのダンパーの動きが渋く、細かな振動を吸収しきれないことが突き上げ感の原因となっています。



走りの楽しさと快適性のどちらを重視するかによって、マツダ3への評価が変わるね!
また、マツダ3のダンパーは、ストローク(動く範囲)が比較的短く設定されているため、大きな段差では底突き感を感じることもあります。これは、車高を低く保ちながらも、必要最小限の最低地上高を確保するための妥協点と言えるでしょう。
原因3:ボディ剛性と足回りのバランス
意外に思われるかもしれませんが、マツダ3の高いボディ剛性も突き上げ感の一因となっています。ボディ剛性が高いこと自体は、操縦安定性や安全性の面で大きなメリットですが、振動の伝達という観点では諸刃の剣となることがあるのです。
高いボディ剛性が逆に微細な振動を伝えやすい可能性
マツダ3は、「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」という最新のプラットフォームを採用し、クラストップレベルのボディ剛性を実現しています。高張力鋼板の使用率を高め、構造用接着剤を多用することで、ねじり剛性は従来モデルから大幅に向上しました。
しかし、ボディが硬すぎると、本来なら車体のしなりで吸収されるはずの微振動まで、そのまま室内に伝えてしまうことがあります。柔らかいボディは振動を減衰させる効果がありますが、硬いボディは振動をそのまま伝達してしまうのです。これは、硬い机を叩いた時の方が、柔らかいクッションを叩いた時よりも音が響くのと同じ原理です。
マツダのエンジニアは、この問題に対して、ダイナミックダンパーやボディダンパーを要所に配置することで対策していますが、完全に振動を遮断することは困難です。特に、サスペンションからの入力が集中するサブフレーム取り付け部周辺では、この傾向が顕著に現れます。高いボディ剛性は走りの質を高める重要な要素ですが、快適性とのバランスをどう取るかは、永遠の課題と言えるでしょう。
原因4:グレードや年式による違いはある?
マツダ3の突き上げ感は、グレードや年式によっても差があります。これは、装備されるタイヤ・サスペンションのセッティング・改良の積み重ねによるものです。マツダ3の購入を検討している方は、これらの違いを理解しておくことで、より自分に合った仕様を選択できるでしょう。
ファストバックとセダンでの違いの可能性
マツダ3には、ファストバック(5ドアハッチバック)とセダンの2つのボディタイプがあります。基本的なプラットフォームは共通ですが、ボディ形状の違いにより、微妙に乗り心地が異なる可能性があります。一般的に、セダンの方がリアのオーバーハング(後輪より後ろの部分)が長いため、後席の突き上げ感が若干マイルドになる傾向があります。
また、ボディの重量配分も異なります。ファストバックは、リアゲートの開口部が大きいため、ボディ後部の剛性確保のために補強が必要で、その分重量が増加します。この重量差は、サスペンションの動きにも影響を与え、結果として乗り心地の違いとなって現れることがあります。
ただし、この差は非常に微妙なもので、同じ条件で乗り比べなければ分からない程度です。デザインの好みや使い勝手を優先して選んでも、突き上げ感に大きな差はないと考えて良いでしょう。



あまり乗り心地が変わらないなら、見た目でハッチバックかセダンを選べば良いね!
初期モデルと現行モデルでの改良点
2019年の発売以降、マツダ3は年次改良を重ねています。特に乗り心地に関しては、ユーザーからのフィードバックを基に、細かな改良が加えられています。初期モデル(2019年〜2020年)と比較して、2021年以降のモデルでは、以下のような改良が行われています。
まず、サスペンションのダンパー特性が見直され、低速域での減衰力が最適化されました。これにより、市街地走行時の細かな振動吸収性が向上しています。また、ブッシュ類の硬度も調整され、振動の伝達を抑える工夫がなされています。
さらに、2022年モデルからは、一部グレードでタイヤの銘柄が変更され、より快適性を重視したものが採用されています。これらの改良により、初期モデルで指摘されていた突き上げ感は、ある程度改善されていると言えるでしょう。中古車を検討する際は、できるだけ新しい年式を選ぶことで、これらの改良の恩恵を受けることができます。



快適さを重視するなら、2022年以降のモデルが良いですね!
グレードごとの標準タイヤやサスペンション設定の違い
マツダ3のグレード体系は複雑ですが、大きく分けると、
- エントリーグレード(15S、20S)
- 中間グレード(PROACTIVE)
- 上位グレード(L Package、X)
に分類できます。
これらのグレードによって、標準装備されるタイヤサイズやサスペンションのセッティングに違いがあります。
エントリーグレードの15Sや20Sは、16インチホイールに205/60R16タイヤを装着しており、扁平率60%と比較的厚みのあるタイヤのため、乗り心地は最もマイルドです。一方、上位グレードのXやL Packageは、18インチホイールに215/45R18タイヤが標準となり、見た目の迫力と引き換えに、やや硬い乗り心地となります。
また、ディーゼルモデル(XD系)は、エンジンの重量が大きいため、専用のサスペンションセッティングが施されています。フロントのスプリングレートが高められ、ダンパーの減衰力も調整されているため、ガソリンモデルとは異なる乗り味となっています。一般的に、ディーゼルモデルの方が重厚感のある乗り心地で、突き上げ感も若干マイルドに感じられることが多いようです。
マツダ3の突き上げ感を改善するための具体的な対策集【オーナー必見】
ここからは、実際にマツダ3の突き上げ感を改善するための具体的な方法を紹介していきます。費用や効果の程度に応じて、段階的に対策を検討できるよう、低コストのDIY対策から本格的なパーツ交換まで幅広く解説します。



できそうな改善方法から実践してみてください!
すぐに試せる!低コスト・DIYで可能な突き上げ改善アプローチ
まずは、特別な工具や技術がなくても実践できる手軽なマツダ3の突き上げ感の改善方法から始めてみましょう。これらの方法は、劇的な改善は期待できませんが、費用をかけずに試せるため、最初のステップとして最適です。
タイヤ空気圧の最適化:メーカー推奨値を基準に調整してみる
マツダ3の突き上げ感の改善で最も簡単で即効性のある対策が、タイヤ空気圧の調整です。前述の通り、マツダ3の推奨空気圧は前輪230kPa・後輪220kPaですが、乗り心地を重視する場合は、この値から10〜20kPa程度低めに設定することで、突き上げ感を軽減できます。ただし、下げすぎると燃費の悪化・タイヤの偏摩耗・操縦安定性の低下につながるため、200kPaを下回らないよう注意が必要です。
空気圧調整の際は、タイヤが冷えている状態(走行前または走行後3時間以上経過後)で行うことが重要です。また、前後で差をつける場合は、前輪の方を若干高めに保つことで、操縦性への影響を最小限に抑えることができます。調整後は、必ず試走を行い、ハンドリングに違和感がないか確認してください。



なるべく家から近いガソリンスタンドで空気圧をチェックしたいですね!
月に一度は空気圧をチェックする習慣をつけることで、常に最適な状態を保つことができます。最近では、スマートフォンと連携できるTPMS(タイヤ空気圧監視システム)も販売されているので、こういったアイテムを活用するのも良いでしょう。



エアゲージは1,000円ほどで買えるから、1つ持っておくのもおすすめ!





自宅でも空気を入れられた方が便利だという方は、コンプレッサー付きも検討してみましょう!


積載物の調整:不要な荷物を降ろすだけでも変化が?
意外と見落としがちなのが、車内の積載物の影響です。トランクに常に重い荷物を積んでいたり、逆に完全に空の状態だったりすると、サスペンションの動きが設計値から外れ、乗り心地に影響することがあります。特にリアの突き上げ感は、積載重量によって大きく変化します。
試しに、後部座席やトランクに20〜30kg程度の荷物(水のペットボトル箱など)を積んで走行してみてください。多くの場合、リアサスペンションの動きが適正化され、突き上げ感が軽減されることを実感できるはずです。これは、サスペンションが適正な荷重範囲で最も効果的に機能するよう設計されているためです。
ただし、常に重い荷物を積んでおくのは燃費の面でデメリットがあるため、長距離ドライブの際だけ実践するなど、状況に応じて使い分けると良いでしょう。また、荷物の固定はしっかりと行い、急ブレーキ時に荷物が移動しないよう注意してください。



燃費か快適性か…どちらを取るか悩ましい!
パーツ交換で乗り心地を本格改善!中〜高コスト対策
DIYでの改善に限界を感じたら、次はパーツ交換をしてマツダ3の突き上げ感の本格的な対策を検討しましょう。初期投資は必要ですが、効果は確実で、長期的に快適な乗り心地を楽しむことができます。
タイヤ交換:コンフォート性能に優れたタイヤへの変更
突き上げ感の改善において、最も費用対効果が高いのがタイヤ交換です。スポーツ志向のタイヤから、コンフォート(快適性)重視のタイヤに交換することで、乗り心地は劇的に改善されます。おすすめのタイヤブランドと銘柄を以下に紹介します。



本当にタイヤは乗り心地に大きく影響するので、思い切って変えてみるのも効果的です!
タイヤ | 詳細 |
---|---|
ミシュラン PRIMACY 4 | 静粛性と乗り心地のバランスが優秀 |
ブリヂストン REGNO GR-XIII | 国産最高峰のコンフォートタイヤ |
ヨコハマ ADVAN dB V553 | 静粛性に特化、突き上げも軽減 |
ダンロップ LE MANS V | コストパフォーマンスに優れる |
これらのタイヤは、サイドウォールが柔軟に設計されており、路面からの衝撃を効果的に吸収します。特にREGNOシリーズは、特殊なサイドウォール構造により、段差での突き上げを大幅に軽減することで定評があります。タイヤ交換の費用は、4本で6〜10万円程度が相場ですが、タイヤは消耗品なので、次回の交換時期に合わせて実施すれば、追加コストを最小限に抑えることができます。



値段やタイヤのレビューが参考になるので、商品も紹介しておくね!








サスペンション関連パーツの交換
マツダ3の突き上げ感のより本格的な改善を求めるなら、サスペンション関連パーツの交換が効果的です。純正品から社外品への交換により、自分好みの乗り心地にカスタマイズすることができます。
純正ダンパーから、減衰力調整式のダンパーに交換することで、路面状況や好みに応じて乗り心地を調整できるようになります。代表的な製品として、KYBのLOWFER SPORTS、BILSTEINのB6などがあります。これらは純正形状なので、車高は変わらず、車検にも対応しています。費用は4本で8〜15万円程度です。
スプリングレート(硬さ)を下げることで、より柔らかい乗り心地を実現できます。ただし、下げすぎると車高が下がりすぎたり、ロール量が増えて操縦性が悪化する可能性があるため、専門店でのセッティングが推奨されます。ダウンサス(車高を下げるスプリング)の中にも、乗り心地重視の製品があり、RS-RのTi2000やTEINのHIGH.TECHなどが人気です。費用は4本で3〜5万円程度です。
最も自由度の高いカスタマイズが可能なのが車高調です。車高・減衰力・プリロード(スプリングの初期荷重)などを細かく調整できるため、理想の乗り心地を追求できます。ただし、セッティングには知識と経験が必要で、費用も15〜30万円と高額になります。
ホイール交換:軽量ホイールによるバネ下重量の軽減効果
ホイールの軽量化は、バネ下重量(サスペンションより下側の重量)を減らすことで、サスペンションの追従性を向上させ、結果としてマツダ3の突き上げ感の改善につながります。純正の18インチホイールは1本あたり10kg前後ありますが、鍛造ホイールなら7〜8kg程度まで軽量化できます。
軽量ホイールの効果は、特に細かな振動の吸収において顕著に現れます。路面の凹凸に対してサスペンションがより俊敏に反応できるようになるため、突き上げ感が軽減されるのです。また、加速・減速性能の向上、燃費の改善といった副次的な効果も期待できます。
ただし、高品質な鍛造ホイールは1本あたり5〜10万円と高価です。また、デザインによっては車両の印象が大きく変わるため、見た目との兼ね合いも考慮する必要があります。



マツダ3の見た目も変えたい方におすすめです!
ボディダンパー等の追加:車体振動の減衰効果
ボディダンパーは、車体の微振動を減衰させる装置で、後付けで装着することができます。特にマツダ3のような高剛性ボディの車両では、効果を実感しやすいと言われています。代表的な製品として、YAMAHA Performance Damperやオクヤマのボディダンパーなどがあります。
装着箇所は主にリアゲート部やリアサスペンション取り付け部で、ここに振動を吸収するダンパーを追加することで、車体全体の振動を抑制します。施工は比較的簡単で、DIYでも可能ですが、効果の程度は個体差があり、劇的な改善を期待するものではありません。費用は1セットあたり2〜4万円程度です。
専門ショップに相談するメリットと依頼できること
自分でのカスタマイズに不安がある場合や、より確実な効果を求める場合は、専門ショップへの相談がおすすめです。プロの知識と経験により、最適な改善策を提案してもらえます。
足回り専門ショップの知識と技術
足回り専門ショップは、サスペンションのセッティングに関する豊富な知識と経験を持っています。単にパーツを交換するだけでなく、車両の使用状況や顧客の要望に応じて、最適なセッティングを行ってくれます。例えば、アライメント(車輪の取り付け角度)調整により、タイヤの接地性を最適化し、乗り心地と操縦性のバランスを取ることができます。
また、専門ショップでは、一般的には入手困難な特殊なパーツやワンオフ(特注)でのパーツ製作にも対応してくれることがあります。純正では実現できない、究極の乗り心地を追求することも可能です。さらに、施工後のアフターフォローも充実しており、セッティングの微調整などにも対応してくれます。
オーナーの悩みや予算に合わせた最適な改善提案
専門ショップの最大のメリットは、個々のオーナーの状況に応じた提案をしてくれることです。例えば、「予算5万円以内で最大限の効果を得たい」「家族も乗るので安全性は確保したい」「見た目も重視したい」など、様々な要望に対して、最適な解決策を提示してくれます。



最終的にはプロに任せる方法も検討してみましょう!
また、段階的な改善プランの提案も可能です。まずはタイヤ交換から始めて、効果を確認しながら次のステップに進むといった、無理のない改善計画を立ててくれます。このような専門的なアドバイスは、ネット情報だけでは得られない貴重なものです。
マツダ3の突き上げ改善策のメリット・デメリット・費用感を比較


ここまで紹介してきたマツダ3の突き上げ感の改善策を、効果・費用・リスクの観点から整理してみましょう。自分の状況に最適な方法を選択する際の参考にしてください。
各対策方法の効果と期待できる変化
各改善策の特徴を分かりやすく比較できるよう、以下に一覧表を作成しました。
改善策 | 効果の程度 | 費用 | 施工の難易度 | 車検対応 | その他の影響 |
---|---|---|---|---|---|
タイヤ空気圧調整 | ★☆☆ | 0円 | 簡単 | ○ | 燃費に影響する可能性 |
荷物の積載調整 | ★☆☆ | 0円 | 簡単 | ○ | 燃費がやや悪化 |
タイヤ交換(コンフォート) | ★★★ | 6〜10万円 | 普通 | ○ | グリップ性能が若干低下 |
ダンパー交換 | ★★☆ | 8〜15万円 | 難しい | ○ | 適切な製品選びが重要 |
スプリング交換 | ★★☆ | 3〜5万円 | 難しい | △ | 車高が変わる場合あり |
車高調導入 | ★★★ | 15〜30万円 | 難しい | △ | セッティング次第で大きく変化 |
ホイール軽量化 | ★★☆ | 20〜40万円 | 普通 | ○ | 見た目も大きく変化 |
ボディダンパー追加 | ★☆☆ | 2〜4万円 | 普通 | ○ | 効果は個体差あり |
タイヤ空気圧調整:手軽さ◎、効果△
タイヤ空気圧調整は、最も手軽に試せる方法です。費用は一切かからず、ガソリンスタンドの空気入れを使えば誰でも実施できます。効果は限定的ですが、10〜20kPa下げることで、明らかに突き上げ感が和らぐケースもあります。ただし、下げすぎると燃費が2〜3%悪化する可能性があるため、バランスを考える必要があります。
タイヤ交換:効果◎、費用〇~◎
タイヤ交換は、費用対効果が最も高い改善策と言えるでしょう。特に18インチのスポーツタイヤから、コンフォートタイヤへの交換では、劇的な改善を実感できます。費用は銘柄により幅がありますが、タイヤは消耗品なので、交換時期に合わせれば追加出費は最小限に抑えられます。デメリットは、ウェット路面でのグリップ性能が若干低下する可能性があることです。



タイヤ交換のついでに別メーカーのタイヤを試してみましょう!!
ショックアブソーバー交換:効果〇~◎、費用◎
純正ダンパーから社外品への交換は、確実な効果が期待できますが、製品選びが重要です。減衰力調整式なら、好みに応じて硬さを変更できる利点があります。ただし、工賃を含めると10万円以上の出費となるため、慎重な検討が必要です。また、安価な製品では純正以下の性能になる可能性もあるため、信頼できるブランドを選ぶことが大切です。
スプリング交換:効果〇、費用〇
スプリング交換は、比較的安価に実施できる改善策です。ただし、車高が変わることで見た目や最低地上高に影響するため、日常使いでの実用性を考慮する必要があります。また、ダンパーとのマッチングが重要で、スプリングだけの交換では期待した効果が得られない場合もあります。
車高調導入:効果◎、費用◎~
車高調は最も自由度の高いカスタマイズが可能ですが、高額な投資となります。また、セッティングには知識と経験が必要で、不適切な設定では純正以下の乗り心地になることもあります。専門ショップでの施工とセッティングを含めると、総額で20万円を超えることも珍しくありません。



高額だけど、かなりの改善が期待できるよ!
改善策実施時の注意点とリスク
マツダ3の突き上げ感の改善策を実施する際は、以下の点に注意が必要です。



しっかり確認しておきましょう!
車検適合性
サスペンション関連の改造を行う際は、車検適合性を必ず確認してください。最低地上高90mm以上の確保は必須で、これを下回ると車検に通りません。また、構造変更申請が必要になるような大幅な改造は避けるべきです。車高調や社外スプリングを装着する場合は、必ず車検対応品を選び、取り付け後は最低地上高を実測して確認しましょう。
メーカー保証への影響
新車購入から3年以内の一般保証期間中、または5年以内の特別保証期間中に社外パーツへの交換を行うと、その部分に関連する故障についてはメーカー保証の対象外となる可能性があります。特にサスペンション関連の改造は、駆動系への負担増加なども考えられるため、保証期間中は慎重に判断する必要があります。
乗り心地以外の走行性能への影響
乗り心地を柔らかくすることで、ハンドリング性能が低下する可能性があります。特に高速道路でのレーンチェンジや、緊急回避時の安定性が損なわれる恐れがあるため、安全性を最優先に考える必要があります。また、ブレーキング時の姿勢変化(ノーズダイブ)が大きくなることもあるため、スポーティな走りを楽しみたい方は、バランスを考えた改善策を選択すべきです。
マツダ3の突き上げ感で後悔しないためのチェックポイント
これからマツダ3の購入を検討している方や、中古車を探している方のために、突き上げ感に関して事前にチェックすべきポイントをまとめました。
試乗時に必ず確認すべきこと
試乗は、実際の乗り心地を確認する絶好の機会です。以下のポイントを意識して、じっくりと確認しましょう。
異なる路面状況(綺麗な道、荒れた道、段差)での走行フィール
ディーラーの周辺の綺麗な道路だけでなく、できるだけ様々な路面状況で試乗することが重要です。可能であれば、以下のような道路を含むルートを走行してみてください。
まず、一般的な市街地の道路で、マンホールや道路の継ぎ目を通過する際の衝撃を確認します。次に、あえて路面の荒れた区間を探して走行し、細かな振動の伝わり方をチェックします。
駐車場への出入りなど、段差を乗り越える際の突き上げ感も重要なチェックポイントです。特に自宅の駐車場に段差がある場合は、同様の状況を再現して確認しましょう。また、高速道路の試乗ができる場合は、橋の継ぎ目での衝撃や、路面の荒れた区間での振動も確認できます。これらの状況で感じる突き上げ感が、日常的に許容できるレベルかどうかを判断することが大切です。
可能であれば異なるホイールインチのグレードを試乗比較
マツダ3の16インチと18インチでは、乗り心地に明確な差があります。可能であれば、両方のホイールサイズを試乗して比較することをおすすめします。多くの場合、ディーラーには複数のグレードの試乗車が用意されているので、遠慮せずにリクエストしてみましょう。
比較試乗の際は、同じルートを同じ速度で走行することが重要です。できれば、メモを取りながら、それぞれの印象を記録しておくと良いでしょう。18インチの見た目の良さと16インチの乗り心地の良さ、どちらを優先するかは人それぞれですが、実際に体感することで、より納得のいく選択ができるはずです。
後部座席の乗り心地も確認
運転席での印象だけでなく、後部座席の乗り心地も必ず確認してください。家族を乗せることが多い方は、実際に家族にも試乗してもらい、感想を聞くことが大切です。特に高齢者や小さな子供は、突き上げ感に敏感な場合があるため、彼らの意見は重要な判断材料となります。
後部座席では、特にリアサスペンション真上付近の席で突き上げを感じやすいため、左右両方の席で確認することをおすすめします。また、3人乗車時の中央席は、さらに硬く感じることがあるため、実際の使用状況に応じて確認しておくと良いでしょう。
グレード選びのヒント:タイヤサイズとサスペンション設定に注目
グレード選択において、乗り心地を重視する場合は、以下の点に注目してください。まず、ホイールサイズは16インチまたは17インチ(一部特別仕様車)を選択することで、マツダ3の突き上げ感を大幅に軽減できます。見た目の迫力は18インチに劣りますが、日常の快適性は格段に向上します。



マツダ3はホイールサイズが結構違うんだね!
また、エンジンの選択も重要です。ディーゼルエンジン(SKYACTIV-D)搭載車は、エンジン重量が大きいため、フロントサスペンションのセッティングが異なり、結果として重厚感のある乗り心地となります。ただし、リアの突き上げ感については大きな差はないため、過度な期待は禁物です。
装備面では、シートの違いも乗り心地に影響します。上位グレードの本革シートは、ファブリックシートよりもクッション性が高く、振動を吸収する効果があります。予算が許すなら、シートのグレードも考慮に入れると良いでしょう。
中古車の場合は前オーナーのカスタム状況も確認
中古車を検討する場合は、前オーナーによるカスタマイズの有無を必ず確認してください。社外品のサスペンションやホイールが装着されている場合、乗り心地が大きく変わっている可能性があります。特に車高調が装着されている車両は、セッティング次第で純正以上にも以下にもなるため、慎重な確認が必要です。



反対に、車高調のおかげで突き上げ感が改善されている場合もあります!
また、タイヤの銘柄と残り溝も重要なチェックポイントです。スポーツタイヤが装着されている場合は、近いうちにコンフォートタイヤへの交換が必要かもしれません。これらの追加費用も含めて、トータルコストを計算することが大切です。
点検記録簿を確認し、サスペンション関連の交換履歴があるかどうかもチェックしましょう。走行距離が5万kmを超えている車両では、ダンパーの劣化により突き上げ感が悪化している可能性もあるため、必要に応じて交換費用を見込んでおく必要があります。
マツダ3の突き上げに関するQ&A
最後に、マツダ3の突き上げ感に関してよく寄せられる質問と、それに対する回答をまとめました。
- マツダ3の突き上げは「仕様」として我慢するしかない?
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いいえ、必ずしも我慢する必要はありません。確かに、マツダ3の硬めの乗り心地は、マツダが目指す「人馬一体」の走りを実現するための意図的なセッティングですが、これは決して改善できないものではありません。本記事で紹介したように、タイヤ交換やサスペンションの調整など、様々な方法で乗り心地を改善することが可能です。
重要なのは、自分にとって何が優先事項なのかを明確にすることです。スポーティな走りを楽しみたい方にとっては、現状のセッティングがベストかもしれません。一方、快適性を重視する方は、適切な改善策を施すことで、より満足度の高いカーライフを送ることができるでしょう。「仕様だから」と諦めるのではなく、自分に合った最適なバランスを見つけることが大切です。
- 突き上げ改善策で、乗り心地はどれくらい変わるもの?(個人の感覚差について)
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乗り心地の改善度合いは、実施する対策の内容と、個人の感覚により大きく異なります。一般的に、最も効果を実感しやすいのはタイヤ交換で、多くの方が「別の車になったよう」と表現するほどの変化を感じています。具体的には、段差での「ドン」という衝撃が「トン」程度に軽減され、細かな振動もかなり抑えられます。
ただし、感じ方には個人差があり、同じ改善策でも「劇的に良くなった」と感じる人もいれば、「少し良くなった程度」と感じる人もいます。これは、それまでの車歴や、重視するポイントの違いによるものです。例えば、軽自動車から乗り換えた方は改善後でも「硬い」と感じるかもしれませんし、欧州車から乗り換えた方は元々「そんなに硬くない」と感じているかもしれません。
改善の目安として、タイヤ交換で30〜40%、車高調で適切にセッティングすれば50〜60%程度の突き上げ感軽減が期待できますが、これもあくまで一般的な数値です。可能であれば、同じ改善策を実施したオーナーの意見を聞いたり、試乗させてもらったりすることで、より現実的な期待値を持つことができるでしょう。
- ディーラーで突き上げに関する相談や改善作業はしてもらえる?
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マツダディーラーでも、突き上げに関する相談は可能ですが、対応できる範囲には限界があります。基本的にディーラーは、メーカー純正パーツでの対応が中心となるため、大幅な改善は期待できません。ただし、タイヤの空気圧調整や、純正オプションのコンフォートタイヤへの交換などは対応してもらえます。
また、サスペンションの不具合が原因の場合は、保証修理の対象となる可能性もあるため、まずは点検してもらうことをおすすめします。明らかに異常な突き上げや異音がする場合は、ダンパーの抜けやブッシュの劣化などが考えられるため、早めの相談が大切です。
より本格的な改善を希望する場合は、ディーラーよりも足回り専門店やカスタムショップの方が適切です。ただし、ディーラーとの関係を良好に保ちたい場合は、事前に相談して了承を得ておくと良いでしょう。一部のディーラーでは、提携しているカスタムショップを紹介してくれることもあります。
- 自分でパーツ交換(DIY)する際の注意点は?
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サスペンション関連のDIY作業は、適切な工具と知識があれば可能ですが、安全性に直結する部分なので、十分な注意が必要です。まず、必須工具として、ジャッキスタンド(リジッドラック)、トルクレンチ、スプリングコンプレッサー(スプリング交換時)などが必要です。車載ジャッキだけでの作業は非常に危険なので、絶対に避けてください。
作業時の注意点として、必ずサービスマニュアルやネットの作業手順を熟読し、正しい手順で作業を行うことが重要です。特にボルトの締め付けトルクは、規定値を守らないと走行中の脱落という重大事故につながる可能性があります。また、作業後は必ずアライメント調整が必要になるため、最終的には専門店での調整が必須です。
正直なところ、初心者の方にはサスペンション関連のDIYはおすすめしません。作業ミスによるリスクを考えると、工賃を払ってでもプロに任せた方が安心です。どうしてもDIYで行いたい場合は、経験者の指導を受けながら作業することを強く推奨します。
- 突き上げ感が少ないと言われるマツダ3のグレードや年式はありますか?
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突き上げ感が比較的少ないマツダ3のグレードとして、まず挙げられるのは16インチホイール装着グレード(15S、20S Proactive)です。これらのグレードは、扁平率60%のタイヤを装着しているため、18インチ装着車と比べて明らかに乗り心地がマイルドです。また、セダンボディは、ファストバックと比べてわずかですが後席の突き上げが少ない傾向があります。
年式については、2021年12月の商品改良以降のモデルで、サスペンションセッティングの最適化が行われています。さらに、2023年4月の改良では、一部グレードでコンフォート志向のタイヤが標準装備されるようになりました。そのため、できるだけ新しい年式を選ぶことで、メーカーの改良の恩恵を受けることができます。
特別仕様車では、「Sunlit Citrus」など、17インチホイールを採用したモデルもあり、これらは16インチと18インチの中間的な乗り心地となっています。見た目と乗り心地のバランスを取りたい方には、良い選択肢と言えるでしょう。
マツダ3の突き上げ感を理解して最適な改善策で快適なドライブを実現しよう
本記事では、マツダ3の突き上げ感や、その改善方法について詳しく解説しました。マツダ3の突き上げ感は、確かに多くのオーナーが感じている課題ですが、決して解決不可能な問題ではありません。
本記事で解説したように、その原因は複合的であり、タイヤ・サスペンション・ボディ剛性など様々な要素が絡み合っています。しかし、それぞれの原因に対して適切な対策を講じることで、大幅な改善が可能です。
改善策の選択においては、まず自分の優先順位を明確にすることが重要です。費用を抑えたい方は、タイヤ空気圧の調整から始め、効果を確認しながら段階的に対策を進めていくと良いでしょう。一方、確実な効果を求める方は、タイヤ交換や車高調の導入など、本格的な対策を検討してください。



一気にマツダ3の突き上げ感を改善したいなら、車高調がおすすめだよ!
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