マツダ3セダンの乗り心地は?
マツダ3セダンの乗り心地は悪いって本当?
上記のように、MAZDAが販売しているマツダ3セダンの乗り心地について気になっている方も多いでしょう。
ボディ剛性の高さと緻密なステアリング制御が相まって、高速巡航では直進がビシッと決まり、車内の静粛性もクラスを超える水準だと感じる人が多いです。一方で、街中のマンホールや段差では入力がはっきり伝わるため「硬い」「突き上げる」と評価されやすいです。マツダ3セダンの乗り心地に関する感想が分かれる最大の要因は、後輪に用いるトーションビーム式サスペンションの性格と減衰設定にあります(左右を一体構造で支持するため姿勢変化がダイレクトになりやすい仕組みです)。さらに、タイヤ銘柄や空気圧、18インチの扁平率、乗車人数や荷重分布、そして「締まった乗り味を好むかどうか」という嗜好差が影響します。
- 好まれる点:静粛性/高速安定/操舵の一体感
- 気になる点:低速の段差、後席の突き上げ、18インチの硬さ

また、マツダ3のセダンを検討している方は、購入前に以下の記事も参考にしてください!


マツダ3セダンの乗り心地は本当に悪いのか【評判の真相】


まず、マツダ3セダンの乗り心地は本当に悪いのか評判の真相を紹介していきます。
マツダ3セダンに関するポジティブな口コミ・ネガティブな口コミに分けて紹介していくので、気になっている方はぜひ参考にしてください。
また、マツダ3の年次改良における変更点なども加味して、乗り心地がどうなっているのかを分析していきます。
ポジティブな口コミ:クラスを超えた静粛性と高速安定性
マツダ3セダンの乗り心地について「静粛性」と「高速安定性」を評価する声が多いです。ボディ剛性の高さと精密な操舵応答により、高速道路での直進性とレーンチェンジの落ち着きが得られ、長距離でも疲れにくい乗り心地だと感じやすいです。ホイールベースは2,725mmと長めでピッチングが少なく、細かなざらつきも車体がいなします。さらに遮音・制振の最適化により、会話やオーディオも聞き取りやすい環境を保ちます。100km/h巡航や合流・追い越し、連続緩曲線の区間で安定感が際立ち、同乗者も安心しやすい特性です。
ネガティブな口コミ:原因は「突き上げ」とリアサスペンション
一部でマツダ3セダンの乗り心地が悪いと言われる主因は、段差で感じる「突き上げ」です。マツダ3の後輪はトーションビーム式で、左右を一体の梁でつなぐ構造のため、鋭い入力では姿勢変化がダイレクトに出やすい特性があります(構造が簡潔で力の伝達を制御しやすいという利点もあります)。その結果、後部座席では低速域のマンホールや橋の継ぎ目でコツンとした硬さを覚える人がいます。さらに18インチの低扁平タイヤや高めの空気圧は衝撃を増幅させやすく、体感差が広がります。一方でこの形式は軽量・省スペースで、マツダは剛性やブッシュ配置を最適化して操縦安定性と快適性の両立を狙っています。速度が上がるほど減衰が効き、収束は速いという声も多いです。


【重要】年次改良で乗り心地はどう進化した?中古車選びの注意点
年次改良でマツダ3の乗り心地は着実に洗練されています。特に2020年の商品改良では、コイルスプリングとダンパー特性を見直し、路面から車内に伝わる振動を抑制して乗り心地を向上と公式に示されました。以降の2023・2024年は、安全性や利便性、快適機能の拡充が中心で、総合満足度が上がっています。中古車選びでは、改良年とタイヤ/ホイール、空気圧の管理状態を必ず確認し、可能なら後期型を狙うのが安心です。
年次 | 公式トピック | 乗り心地への示唆 |
---|---|---|
2020 | ばね・ダンパー特性を改良し振動抑制・乗り心地向上 | 明確に改善(公式) |
2023 | 安全性・利便性・快適性の向上 | 体感の快適性向上が期待 |
2024 | 機種体系刷新、機能拡充 | 仕様選びの自由度が増加 |
試乗時は同じ道で初期型と後期型を乗り比べ、後席の突き上げと静粛性を重点的にチェックすることをおすすめします。



マツダ3は、「乗り心地が悪い」と言われる以外にも、気持ち悪いと言われることもあり、あまり人気がないとされています。



それぞれの理由について解説した以下の記事も参考にしてね!




マツダ3セダンの乗り心地をシーン別に徹底レビュー


ここからは、マツダ3セダンの乗り心地をシーン別に徹底レビューしていきます。
以下の2つに分けて紹介していくので、マツダ3セダンの乗り心地を気にしている方はぜひ確認しておきましょう。
街乗り・荒れた路面:低速域でのゴツゴツ感は?
マツダ3セダンの乗り心地の悪さは、街中の低速域で目立ちやすいです。マツダ3セダンは剛性の高いボディと引き締まった減衰で姿勢は乱れにくい一方、マンホールや継ぎ目ではコツンとした角のある衝撃を拾います。18インチ+低扁平タイヤではその傾向が強まり、16インチやコンフォート系銘柄では和らぎます。荒れた舗装では微振動は素早く収束し、速度を上げるほど乗り心地は良くなります。
- 同じ道で20〜40km/hの乗り比べを行う
- タイヤ空気圧を指定値に合わせて確認する
- 片輪だけ段差を越える状況で後席の反応を観察する



マツダ3セダンは速度を上げるほど乗り心地が良くなりますが、ブレーキが効きづらいという意見もあります…



ブレーキが効きづらいのは怖いね…
以下の記事では、マツダ3のブレーキが効きづらい問題について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。


後部座席の乗り心地は?同乗者から不満が出るレベルか
マツダ3セダンの後部座席では、前席より突き上げを感じやすいです。トーションビームは左右が一体のため鋭い入力が後方に同時に伝わり、縦方向の揺すられ感が出やすい仕組みです。都市部の段差や橋の継ぎ目ではコツンと硬さが出る一方、高速では減衰が効いて収まりが良く、会話やオーディオの聞き取りは保ちやすいです。
また、マツダ3セダンの社内空間も後部座席が狭いという声があるように、頭上や足元は広大ではありません。ファミリーユースでは16インチ選択や荷物の積み方、空気圧の管理で不満を減らせます。
マツダ3セダンの乗り心地はファストバックやライバル車とどう違う?
マツダ3セダンの乗り心地が悪いと言われていますが、「ファストバックモデルやその他のライバル車と比較してどれくらい悪いのか」気になっている方も多いでしょう。
ここからは、マツダ3セダンの乗り心地を以下の2パターンに分けて紹介していきます。
ファストバックとの違いは「マツダ3セダンのほうがマイルドで静か」
同じプラットフォームでも、マツダ3はボディ形状で乗り味が変わります。トランクで客室と荷室が分かれるセダンは、後方からのロードノイズが抑えられやすく、リアのバタつきも穏やかに感じます。ハッチ構造のファストバックは一体空間ゆえに音が回り込みやすい反面、軽快さがあります。総じて「静かさ」と「マイルドさ」を優先するなら、マツダ 3 セダン 乗り心地のほうが有利です。選び方の基準として、普段の速度域と後席の使用頻度を重視すると失敗が減ります。
観点 | セダン | ファストバック |
---|---|---|
静粛性 | 高い。会話がしやすい | やや高めのロードノイズ |
リアの揺すられ | マイルドで収まり良い | 入力が伝わりやすい |
実用面 | 後席重視なら有利 | 荷室の使い勝手が高い |
ライバル「カローラセダン」と乗り心地を比較
カローラセダンは万人受けのソフト寄りで、段差の角を丸めるしなやかさが持ち味です。対するマツダ3セダンは減衰が締まり、段差の入力が明瞭でも収束が速く、高速域ではビシッと安定します。街の柔らかさを優先するか、欧州車的な引き締まりを取るかが分かれ目になります。
- 街乗り中心・同乗者重視:カローラのソフトで穏やかな乗り味が合いやすい
- 高速やワインディング重視・運転好き:マツダ3の一体感と安定感が満足度を高める
- 試乗のコツ:同じ路面で「低速段差」と「高速直進」を必ず比較する
マツダ3セダンの乗り心地に不満があるなら試したい改善策3選


ここからは、マツダ3セダンの乗り心地に不満を抱いている方が実践したい改善策3選を紹介していきます。
① 最も効果的!コンフォート系タイヤへの交換
マツダ3セダンの乗り心地の改善策で費用対効果が高いのは、同サイズのコンフォート系タイヤへの交換です。柔らかめのサイドウォールと静粛ゴムを採用した銘柄は路面の角を丸め、微振動とロードノイズを低減しやすいです。操舵レスポンスはわずかに穏やかになりますが、日常域の快適性は明確に向上します。マツダ3セダンの乗り心地を改善する目的でタイヤを選ぶ際は、下記をチェックすると失敗を防げます。
- カテゴリー表記(コンフォート/プレミアムコンフォート)を選ぶ
- 指定サイズ・ロードインデックス・速度記号を必ず満たす
- 転がり抵抗とウェット性能のバランスを確認する
- 製造年週(DOT)が新しい在庫を選ぶ
② まずは試したい「タイヤの空気圧」調整
マツダ3セダンの乗り心地を改善するのであれば、費用ゼロでできる空気圧の見直しがおすすめです。ディーラーや量販店で高めに空気を入れられている場合、低速段差でのコツンとした硬さが強調されやすいです。運転席ドア内側にある指定空気圧のラベルを基準に、朝の冷間時に合わせると初期入力がマイルドになります。



確かにディーラーや量販店でお願いすると、少し高めに空気圧を入れてくれることが多いです!
また、温度が下がる季節は自然に低下するため、月1回の点検を習慣化すると安定します。下げ過ぎは偏摩耗や操縦性の悪化、燃費悪化につながるので、あくまで指定範囲内で調整することが大切です。
③ 18インチから16インチへのインチダウン
マツダ3セダンの乗り心地を改善する方法の3つ目は、タイヤ・ホイールサイズの変更です。段差の衝撃を和らげたいなら、18インチから16インチへインチダウンする方法も有効です。タイヤ外径を保ったまま扁平率が上がるため、サイドウォールがたわみ、突き上げの角が丸く感じられます。
あわせてホイールが軽くなればばね下質量が減り、収束の速さにも好影響が出るため、マツダ3セダンの乗り心地は大幅に改善されます。見た目や初期応答はやや穏やかになりますが、後席の快適性は体感しやすいです。車検適合の純正相当サイズとオフセット、ブレーキ干渉の有無、TPMSの再設定可否を事前に確認してからホイールやタイヤを選ぶと安心です。
マツダ3セダン以外のグレードによる乗り心地の違いは?ディーゼル(XD)はどう違う?


ガソリンとディーゼル(XD)では、前軸荷重とエンジン特性がマツダ3セダンの乗り心地の印象を変えます。一般にディーゼルはエンジンが重く、低回転から大きなトルクを発生するため、前側のばね上質量が増えて初期入力がやや穏やかになります。一方、連続したうねりでは揺れがゆっくり残る傾向があります。さらに、減速時のノーズダイブも感じやすい反面、高速一定速では荷重が乗って安定感と重厚感が増します。
ガソリンエンジンのマツダ3セダンは軽快で減衰の立ち上がりが速く、段差の輪郭は明瞭でも収束が早いのが特徴です。XDは加速時の太いトルクで姿勢変化が穏やかになり、静粛な巡航と相まって長距離の疲れにくさで優位に感じる人が多いです。選ぶ際はタイヤ仕様と空気圧をそろえ、同じ路面で乗り比べると違いが明確になります。
マツダ3セダンの乗り心地に関するよくある質問
ここでは、マツダ3セダンの乗り心地に関するよくある質問を紹介していきます。
乗り心地に対して不安がある方は、ぜひ確認しておきましょう。
Q1. マツダ3セダンの乗り心地は本当に硬いですか?
A. マツダ3セダンの乗り心地は、硬いと言われていますが、評価としては「引き締まっている」が近いです。街中のマンホールや継ぎ目では入力が明瞭に伝わり、ソフト志向のクルマより角が立って感じられる場面があります。一方で、高速域ではボディ剛性と減衰設定が生き、直進がビシッと決まって静粛性も高く、長距離での疲労感は少なめです。つまり「低速の角と高速の安定」をどう捉えるかが分かれ目で、硬さ=不快とは限りません。空気圧やタイヤ銘柄次第で印象は大きく変えられます。
Q2. マツダ3セダンの後部座席の乗り心地は前席とどう違いますか?
A. 後席は前席より突き上げを感じやすい傾向があります。トーションビームは左右が一体の梁で結ばれる構造で、片輪が段差を越えたときに姿勢変化が同時に伝わりやすい特性があるためです。都市部の段差ではコツンとした硬さが出やすい一方、高速巡航では減衰が効いて収まりが良く、会話のしやすさやオーディオの聴きやすさは保たれます。後席の快適性を重視するなら、16インチ×コンフォート系タイヤと指定空気圧の遵守が有効です。
Q3. マツダ3セダンは年次改良でどのように乗り心地が改善されましたか?
A. 2020年の商品改良でばね/ダンパー特性の見直しが公式に示され、荒れた路面での微振動や突き上げ感の低減が図られました。以降の年次改良では主に安全・快適装備の拡充が進み、総合満足度の底上げに寄与しています。中古車検討時は「改良年(前期/後期)」「タイヤ・ホイール仕様」「整備履歴(空気圧管理含む)」を併せて確認し、可能なら後期型を試乗比較すると違いが把握しやすいです。
Q4. マツダ3セダンの乗り心地を改善する即効性の高い方法は?
A. もっとも手軽なのは空気圧の適正化です。朝の冷間時にドア内側の指定値へ合わせるだけで初期入力の角が和らぎます。次点で効果が大きいのはコンフォート系タイヤへの交換で、路面のざらつきやロードノイズをまとめて低減しやすいです。さらに余裕があれば18→16インチのインチダウンでサイドウォールのたわみを確保し、後席の突き上げを緩和できます(車検適合サイズと干渉確認は必須)。
Q5. ガソリンとディーゼル(XD)で乗り味の違いはありますか?
A. あります。ディーゼル(XD)はエンジン重量と低回転トルクの特性から前軸に荷重が乗りやすく、初期入力がややマイルドで、高速巡航での重厚感と安定感が強調されます。ガソリンはフロントが軽く、段差の輪郭は明瞭でも減衰の立ち上がりが速くて収束が早い印象です。どちらが優れているかは用途次第で、通勤や長距離中心ならXD、ワインディングや市街地での軽快さ重視ならガソリンが合いやすいです。
Q6. マツダ3セダンとファストバックのどちらの方が静粛性がある?
A. 静かさを優先するならマツダ3セダンが有利です。客室と荷室が隔てられる三箱ボディは、リア側から回り込むロードノイズや共鳴を抑えやすく、後席の揺すられも穏やかに感じられます。ファストバックは一体空間の実用性と軽快感が魅力なので、静粛性重視か積載・利便重視かで選び分けると満足度が高まります。
マツダ3セダンの乗り心地は悪くない! 本記事のまとめ
マツダ3セダンの乗り心地は、欧州車を思わせる硬質で引き締まった走りと、高速域での優れた静粛性が大きな魅力です。一方で街中の段差や後席では「硬さ」や「突き上げ」を感じやすく、好みによって評価が分かれます。年次改良やタイヤ選びで改善できる要素も多いため、用途や同乗者の有無を考慮して選ぶことが重要です。最終的には試乗で前席・後席の両方を体感し、自分や家族に合うかを確かめることが後悔しない選び方につながります。