マツダ3の15Sは遅いの?
マツダ3の15Sが遅いと言われる理由は?
MAZDA3(マツダ3)の美しいデザインに惹かれつつ、「マツダ3の15Sは遅いのでは?」と不安に感じる方は多いです。
とくに高速の合流や長い坂道でストレスにならないかは、購入前の重要な判断材料です。

本記事では、マツダ3の15Sが遅いと言われる理由を詳しく解説していきます。
スペックの分析から実走行の体感、上位グレードや競合との位置づけ、そして元オーナー視点の本音までを丁寧に整理します。
結論、マツダ3の15Sは遅い車ではなく、街乗り中心で質感重視の方には満足度が高い一方、キビキビした加速を求める方は上位グレードを検討することをおすすめします。



MAZDAで特に人気を集めているマツダ3について気になることがある方は、以下の記事も参考にしてね!






マツダ3の15Sが遅いと言われる3つの理由


マツダ3の15Sが遅いと言われる3つの理由は以下の通りです。
理由1:控えめなエンジンスペック
マツダ3の15Sが遅いと言われる理由の1つ目は、控えめなエンジンスペックです。
マツダ3の15Sのエンジンは、1.5LのSKYACTIV-Gであり「最高出力111PS/6,000rpm」「最大トルク14.9kgf・m/3,500rpm」という控えめなスペックで、数字だけを眺めると遅い車に見えます。
近年のコンパクトハッチでは1.5〜2.0Lやターボも多くあるため、マツダ3の15Sは馬力やトルクなどの比較では見劣りしやすいです。



ただし、実際の体感は変速制御や車両の遮音・ギヤ比設計にも左右されます!
理由2:パワフルな上位グレードの存在
マツダ3の15Sが遅いと言われる理由の2つ目は、同じ車種内により力強い上位グレードがあることです。
2.0Lガソリンの20Sは156PS/20.3kgf・m、1.8LディーゼルのXDは130PS/27.5kgf・m、独自の圧縮着火を採るe-SKYACTIV Xは190PS/24.5kgf・mという余力のある数値を持ちます。
ディーゼルは低回転トルクに優れ、Xは中高回転まで伸びやかに加速します。
また、マイルドハイブリッド付きの2.0Lは変速制御との相性もよく、踏み増しに対するレスポンスが一段と軽快に感じられます。
このようなスペック表の数字が先入観を生み、「マツダ3の15Sは遅いのでは?」という印象を抱いてしまう方が多いです。
グレード | 出力(PS) | トルク(kgf・m) | 備考 |
---|---|---|---|
15S(SKYACTIV-G 1.5) | 111 | 14.9 | 自然吸気 |
20S(e-SKYACTIV G 2.0) | 156 | 20.3 | M HYBRID |
XD(SKYACTIV-D 1.8) | 130 | 27.5 | 低回転トルク太め |
e-SKYACTIV X 2.0 | 190 | 24.5 | 圧縮着火 |
(出典:マツダ 主要諸元PDF)
理由3:Cセグメントとしては平均的な車重
マツダ3の15Sが遅いと言われる理由の3つ目は、車重とのバランスです。
マツダ3の15S(FF/AT)の車両重量は約1,340kgで、Cセグメント(全長4.3〜4.6m級の小型〜中型ハッチバック)として平均的な水準です。



ここで考えたいのが、車両重量を出力で割った走りの指標である「パワーウェイトレシオ」です!
マツダ3の15Sの場合、111PSに対して約12.1kg/PSとなり、発進や登りでの走りは2.0Lやターボに比べて穏やかに感じられます。
しかし、静粛性や操舵フィールを味わいながら流れに合わせて走る場合は、マツダ3の15Sが遅いと感じにくい設計になっています。
剛性確保や遮音材の投入で静粛性と乗り心地を優先した結果、重量は軽すぎず重すぎずに収まっており、スポーティな瞬発力よりもしっとりした質感が際立ちます。



他の車種とマツダ3の15Sを比較した表も作ってみたよ!
車種・グレード / エンジン | 駆動 / 車両重量(kg) | 最高出力(PS) | パワーウェイトレシオ (kg/PS) |
---|---|---|---|
マツダ3 15S(1.5 NA) | FF / 1,340 | 111 | 12.07 |
マツダ3 20S(2.0 NA+M HYBRID) | FF / 1,380 | 156 | 8.85 |
マツダ3 XD(1.8 ディーゼル) | FF / 1,420 | 130 | 10.92 |
マツダ3 X(e-SKYACTIV X 2.0)* | 4WD / 1,520 | 190 | 8.00 |
カローラスポーツ 2.0(M20A-FKS) | 2WD / 1,350 | 170 | 7.94 |
スバル インプレッサ 2.0(NA) | FWD / 1,380 | 145 | 9.52 |
ホンダ シビック 1.5 VTEC TURBO(LX/想定CVT) | FF / 1,360 | 182 | 7.47 |
マツダ3の15Sは遅い?シーン別の本音レビュー


「本当にマツダ3の15Sは遅いのか」と真実が気になっている方も多いでしょう。



ここからは、マツダ3の15Sにおける走行シーン別の本音レビューを紹介していきます。
① 街乗り(市街地):全く問題なし!スムーズで上質な走り
発進から停止までの一連の動作がとてもなめらかなため、市街地でのマツダ3の15Sに対して「遅い」という不満は出づらいです。
クリープ量とスロットル初期開度のチューニングが自然で、渋滞のノロノロ運転でもギクシャクせずに進めます。
40〜60km/hの中低速ではATのギヤ選択が最適化されており、回転を抑えつつ必要時だけ軽やかに加速するので、静粛性と上質感が両立します。



低速域の舵角に対する応答も過敏ではなく、狭い路地や車線変更で扱いやすいです!
自然吸気らしいスロットルの線形性で速度調整がしやすく、耳障りなうなり音もほとんど気になりません。



街乗りならマツダ3の15Sが遅いことが気にならないみたいだね!
② 高速道路:合流・巡航は十分、追い越しはアクセルワークが重要
高速道路での合流の踏み増しに対して、マツダ3の15Sは少し回転を上げる必要があるため「エンジンがやや唸る」瞬間があります。
Dレンジのままだとキックダウンまでワンテンポ遅れる場面もありますが、早めに踏み足すかマニュアルモードで1段落としておけばマツダ3の15Sが遅いと不満を感じることは少なくなるでしょう。
勾配のある本線では流れに乗るまでの余裕距離を長めに取り、車間を読んでアクセルを先行操作するのがコツです。



いったん100km/hに乗せれば巡航は非常に静かで直進安定性も高く、横風にあおられても修正舵は少なく済みますよ!
ステアリングフィールはしっとりしており、長距離でも疲れにくいです。
追い越し時は余裕を見て強めに踏み込み、必要ならシフトダウンを併用すると俊敏にこなせます。



排気量が小さいから、強く踏み込んでも危険な加速がなくて安心だね!
- 合流前に早めに踏み足して回転を上げておくのがおすすめです。
- 追い越し前にマニュアルモードで1段落とすと余裕が生まれます。
- 勾配区間では車間と余裕距離を長めに確保しましょう。
③ 坂道:勾配によってはパワー不足を感じる場面も
坂道では、勾配と積載によって印象が変わります。
緩やかな登りであればマツダ3の15Sでも流れに遅れず登っていきますが、急勾配や連続する上りでは中間加速が穏やかに感じられる場面があります。
特に大人4人乗車や荷物満載時は発進直後にもたつきやすく、早めのアクセルワークやシフトチェンジで柔軟に対応する必要があります。
エアコン高負荷時はさらに余力が削がれるため、先読みして車間を広めに確保し、速度を落としすぎないのも有効です。



本当にエアコンでかなりパワーが削がれるため、マツダ3の15Sが遅いと感じてしまうかもしれません…
「遅い」は本当?マツダ3の15Sを所有する方のリアルな評判・口コミを徹底調査


ここからは、マツダ3の15Sを所有している方は遅いと感じているのかを調査するために、口コミや評判を紹介していきます。



リアルな意見を集めたので、マツダ3の15Sが遅いのかと不安を抱いている方は、ぜひ参考にしてください!


ポジティブな口コミ:「街乗りなら十分」「燃費が良くて経済的」
オーナーの声を見てみると、マツダ3の15Sは遅い車ではなく、日常の移動では十分という評価が多数派です。
街中の発進・停止がなめらかで、渋滞でもギクシャクしにくく、静粛性の高さが評価されています。
燃費も穏やかな流し方なら15km/L前後を期待できるとの声があり、維持費が安いという点も人気のようです。



燃費が良いのはとても嬉しいポイントだね!
さらに、ステアリングのしっとりした手応えとシャシーの安定感でコーナーが気持ちよく、乗り心地も落ち着いています。
ATの制御も低中速で自然で、スロットルに対する反応が穏やかなので速度調整がしやすいです。
「マツダ3の15Sは遅いのでは?」と心配していたが、街乗り中心ならストレスは感じず、デザインと内装の質感まで含めて総合満足度が高い、というレビューが目立ちます。
駐車や取り回しのしやすさ、アイドリング時の振動の少なさも評価ポイントとして挙がっています。
ネガティブな口コミ:「高速の追い越しが怖い」「坂道はもたつく」
一方で、マツダ3の15Sは高速の追い越しや急坂で遅いと感じるという声も一定数あります。
「高速道路や山道ではパワー不足」や「軽自動車のターボより遅い」といった率直な指摘、4人乗車や荷物満載時にシフトダウンが頻発してうなり音が気になるというコメントも見られます。
また、Dレンジのままではキックダウンが遅れてワンテンポ反応が遅く感じられるとの声もあり、追い越し前に手動で1段落とすなどの工夫を勧める投稿もあります。
このギャップが「マツダ3の15Sは遅いのでは?」という印象につながりやすいと言えます。
マツダ3ファストバック。
— あさみごり (@OK_Scavenger) June 12, 2025
スタイルは嫌いじゃ無いけど遅い(15S)。
いや、遅くはないんだけど・・・
250ccの4発みたいな感じ。
回るだけ回って前には進んでいないアレ
2Lモデルならもうちょい走るのかね。
#乗ってる車名と長所と短所書いてけ
— ひぢき (@hijiryyyyyyy) September 10, 2024
マツダ3 15S 100周年
長所
電動革シート
ハンドルが暖かくなる
BOSE
クルコン
レーンキープ
そこそこ静か
6MT
短所
遅い
重い
シート蒸れる
6MT
でかいデミオ
リアエアコン無い
シートベンチレーション無い
ガラスに虫がつきまくる
マツダあるあるミラー格納死ぬ pic.twitter.com/GJazrBsTlU
マツダ3の15Sが遅いと感じる場合の対処法と代替案


マツダ3の15Sが遅いと感じる場合の対処法と代替案として、以下の3つを紹介します。
まずは「試乗」で自分の感覚を確かめる
まずは販売店での試乗で、自分の基準で「マツダ3の15Sが遅いかどうか」を確かめることがおすすめです。



スポーツ走行を期待している方はマツダ3の15Sが遅いと感じるかもしれませんが、ちょっとした街乗りを想定している方には十分な可能性もあります!
マツダ3の15Sは遅いと感じる方も、試乗する際には街中だけでなく、バイパスの加速車線や短い登坂、合流直前の踏み増しまで試すと判断しやすいでしょう。
Dレンジだけでなくマニュアルモードで1段落としてみる、定速からの追い越し加速を体感する、2名乗車と4名乗車を乗り比べるなど、具体的な確認ポイントを用意して臨むと良いです。
可能であればエアコン作動時や荷物を積んだ状態でも試し、踏み込み量に対する伸びやエンジン音の大きさ、同乗者の快適性までチェックすると、購入後のギャップを減らせます。



すでにマツダ3の15Sに乗っている方は、試乗で20SやXDなどに乗って比較してみるのもおすすめだよ!
上位グレード(20S)やディーゼル(XD)との比較検討
次に、上位グレードと比べて自分の使い方に合うかを整理します。
マツダ3の15Sが遅いと感じている方でも、2.0Lの20SやディーゼルのXD、独自技術のXは加速の余力や追い越し時の伸びに満足できる場合もあります。
普段の運転が市街地中心ならマツダ3の15Sで十分という選択も合理的で、高速の利用頻度が高い、もしくは乗車人数が多いなら上位を選ぶ判断が後悔を減らします。
また、20Sのマイルドハイブリッドは発進のなめらかさや再加速の立ち上がりが軽やかに感じられる場面があり、XDは低回転からの厚いトルクで登坂が得意です。
観点 | 15S | 20S | XD | X |
---|---|---|---|---|
発進〜中間加速 | 穏やかで扱いやすい | 余力が増して軽快 | 低回転から力強い | 伸びやかで滑らか |
追い越しの余裕 | 踏み増しとシフト操作で対応 | 踏み足し少なめで余裕 | 登坂・合流に強い | 高速巡航で余裕 |
静粛性の傾向 | 静かで上質 | 静かで余裕増 | 走行音は性格上やや太め | とても静かで上質 |
維持費の傾向 | 低〜中 | 中 | 燃料差などで中〜高 | 中〜高 |
向いている人 | 市街地中心 | 高速も程よく使う | 登坂・長距離が多い | 静粛性と余裕重視 |


競合車種も視野に入れてみる
検討の幅を広げるために、マツダ3の15Sと同クラスの競合も合わせて試乗すると判断しやすくなります。
カローラスポーツの1.8や2.0、インプレッサの2.0、シビックの1.5ターボなどは、加速の味付けや静粛性、乗り心地の方向性が異なります。
マツダ3の15Sは遅いのでは?と感じていた方でも、他の車と乗り比べればマツダ3の15Sのステアフィールの自然さや内装の質感、遮音の丁寧さに価値を見いだせる場合があります。



通勤経路やよく使う高速区間を想定し、発進の出足・合流の余裕・登坂時の踏み込み量・車内の会話しやすさなど、評価軸を揃えて比べると納得感の高い選択につながります。
購入後の満足度は用途との適合度で決まりやすいため、走りと快適性のどちらを優先するかを事前に明確にしておくと判断がぶれません。
マツダ3の15Sが遅いのではないかと感じている方からよくある質問
ここからは、マツダ3の15Sは遅いのではないかと感じている方からよくある質問に回答していきます。



よくある質問を厳選したので、不安に感じている方はぜひご覧ください!
Q1. マツダ3の15Sは本当に遅いのですか?
A. 日常の街乗りでは十分な加速と静粛性があり、扱いやすいと感じる人が多いです。
一方で、高速の追い越しや急な登坂では、余力が少なく感じられる場面があります。
用途と走行シーンによって、マツダ3の15Sが遅いと感じるかどうかは異なるため、試乗などで判断するのがおすすめです。
Q2. 高速道路の合流や追い越しで不安を減らすコツは?
A. 合流手前で早めにアクセルを踏み増し、必要に応じてマニュアルモードで1段落として回転を上げると余裕が生まれます。
追い越しは車間と余裕距離を長めに確保し、踏み込み量を意識するとスムーズに走行できます。
Q3. マツダ3の15Sは坂道や多人数乗車だとパワー不足を感じますか?
A. 緩やかな登りなら問題ありませんが、急勾配や4人乗車+荷物の状況では物足りなく感じてしまう方もいます。
しかし、多くのマツダ3の15Sオーナーは、早めのアクセルワークとシフトダウンの活用で遅いと感じることが減ったと語っています。
Q4. マツダ3の15Sと20S(またはXD)の違いは何ですか?
A. 20Sは余力ある加速とマイルドハイブリッドの滑らかさ、XDは低回転から厚いトルクが特長です。
15Sは穏やかで扱いやすく維持費が抑えやすいのが利点です。
高速利用の頻度や登坂の多さで選ぶと後悔しにくいです。
マツダ3の15Sは遅い車ではない! 本記事のまとめ
本記事では、マツダ3の15Sが遅いのかどうかについて詳しく解説しました。
控えめなエンジンスペック・パワフルな上位グレードの存在・Cセグメントとしては平均的な車重という3つの理由で、マツダ3の15Sは遅いと言われていることが分かりました。



しかし、実際の評判を見てみると、街乗りではマツダ3の15Sで十分だという意見が多く、遅いと感じている方は少ないようです。
マツダ3の15Sは、数字上のスペックだけを見ると控えめに映りますが、実際の街乗りでは静かで上質、扱いやすい加速特性が光ります。
高速の追い越しや急坂、積載量が多い場合は余力が少なく上位グレードに劣る場面があります。
しかし、マツダ3の15Sの日常域の快適性や維持費の安さ、デザインや内装の満足度まで含めると、用途が合う人にとって非常にバランスの良い選択肢になります。
つまり、マツダ3の15Sは「遅い車」ではなく「穏やかで上質な特性の車」と捉えるられます。
一方で、追い越し頻度が高い、山道を日常的に走る、常時多人数で乗るといった使い方では、20SやXD、Xといった上位の余力が安心に直結します。
最終判断で後悔を避けるコツは、あなたの走行環境(市街地・バイパス・登坂・高速合流)を想定して試乗し、踏み込み量に対する伸びや音、同乗者の快適性まで確かめることです。