990SとNR-Aはどっちがいいの?
990SとNR-Aを比較したい!
マツダロードスターの購入を検討している方なら、必ず直面するのがグレード選び。特に990SとNR-Aは、どちらも魅力的な特徴を持つグレードのため、「結局どっちがいいの?」と悩む方が非常に多いのが現実です。
この記事では、ロードスター990SとNR-Aの違いを装備・価格・性能など多角的に比較していきます。

あなたのライフスタイルや価値観に合った最適なグレード選びをサポートします!
- 990SとNR-Aの具体的な違いが明確になる
- 価格差に見合った価値があるかを判断できる
- 自分に最適なグレードを迷わず選べる
- 購入後の後悔を避けられる



また、990SやNR-Aなどのグレードに関わらず、ロードスターはかっこいいと言われているよ!


990SとNR-Aどちらを選ぶべき?グレードごとにロードスターの基本スペック比較
まずは、990SとNR-Aのどちらを選ぶべきか悩んでいる方に向けて、基本的な性能の違いを解説していきます。
どちらのグレードが自分に合っているかを確認するためにも、事前に知識を付けておくことが大切です。



それぞれ詳しく解説していくので、参考にしてください!
990SとNR-Aの基本情報一覧
ロードスターの990SとNR-Aの基本情報について紹介していきます。
エンジン・最高出力・最大トルクなどを比較表にまとめたので、参考にしてください。
項目 | 990S | NR-A |
---|---|---|
エンジン | 1.5L SKYACTIV-G | 1.5L SKYACTIV-G |
最高出力 | 132PS/7,000rpm | 132PS/7,000rpm |
最大トルク | 152Nm/4,500rpm | 152Nm/4,500rpm |
トランスミッション | 6MT | 6MT |
車両重量 | 990kg | 1,010kg |
燃費(WLTCモード) | 16.8km/L | 16.8km/L |



990SとNR-Aに大きな差はなく、車両重量が異なるだけですね!
パワートレインの特徴
990SとNR-Aは同じ1.5L SKYACTIV-Gエンジンを搭載していますが、車両重量に約30kgの差があります。この差は主に装備品の違いによるもので、990SとNR-Aの実際の走行感覚にも影響を与えます。
この30kgの差は、一見すると微々たる違いに思えるかもしれませんが、ロードスターのようなライトウェイトスポーツカーにとっては決して無視できない要素です。実際に運転してみると、特に軽快感を求めるようなワインディングロードや峠道では、その差を体感することができます。
- 専用ECUセッティングにより、軽量ボディとの組み合わせでレスポンスの良い加速感を実現。
- 電動パワーステアリングを採用
- 軽量化された車体(990kg)との相乗効果で、エンジンパワーを最大限に活かせるフィーリング。
- パワートレインのセッティングは日常域からワインディングまで「人馬一体」の走りを重視。
- 軽量ホイールやブレーキによるバネ下重量低減が、加減速やシフトフィールにも好影響。
990Sの軽量設計は、ロードスターが長年大切にしてきた「人馬一体」のコンセプトを最も純粋に体現しています。軽量ボディがもたらす俊敏性は、コーナリング時のノーズの回り込みやブレーキング時の制動力伝達など、あらゆる場面でドライバーに直接的なフィードバックを提供します。



ロードスターが大好きな人は、軽さを重視した990Sを選ぶ人も多いよ!
- クラッチや冷却系の強化、トルセンLSD、ビルシュタイン製ダンパーなど、サーキット走行を想定した耐久性・信頼性重視の仕様。
- モータースポーツ用途を想定し、連続高負荷走行でも安定したパフォーマンスを発揮。
- シンプルな装備構成で、ドライバーの操作に対するレスポンスがダイレクトに伝わるセッティング。
NR-Aの場合、重量増加による影響はマイナス面だけではありません。重厚感のある走りは高速道路などでの安定性向上につながり、長距離ドライブでは疲労軽減効果も期待できます。



走りに特化したグレードであり、車高調性ができるビルシュタイン製ダンパーがかなり人気です!
990SとNR-Aの装備・機能の違いを詳しく解説


990SとNR-Aの装備や機能の違いをもっと詳しく知りたいという方も多いでしょう。
ここからは、990SとNR-Aの装備・機能の違いを以下の3つに分けて詳しく解説していきます。
- 安全装備・運転支援機能
- 快適装備の違い
- 内装・外装の特徴
990SとNR-Aの違い①安全装備・運転支援機能
990SとNR-Aの違いで気になるポイントの1つ目は、安全装備と運転支援機能の充実度です。現代の自動車において、これらの機能は単なる付加価値ではなく、日常的な安全確保に欠かせない要素となっています。



990SとNR-Aの安全装備・運転支援機能の違いをまとめたから参考にしてね!
安全装備項目 | 990S | NR-A |
---|---|---|
i-ACTIVSENSE(先進安全技術パッケージ) | 標準装備(他グレードと同等内容) | 標準装備(他グレードと同等内容) |
LEDヘッドライト | ハイ・ビーム・コントロールシステム(HBC)付LEDヘッドライト(固定式) | ハイ・ビーム・コントロールシステム(HBC)付LEDヘッドライト(固定式) |
アダプティブLEDヘッドライト(ALH) | 非装備 | 非装備 |
ブラインドスポットモニタリング(BSM) | 標準装備 | 標準装備 |
リアクロストラフィックアラート(RCTA) | 標準装備 | 標準装備 |
車線逸脱警報システム(LDWS) | 標準装備 | 標準装備 |
アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(前後) | 標準装備 | 標準装備 |
AT誤発進抑制制御(前進・後退) | 標準装備 | 標準装備 |
交通標識認識システム(TSR) | 非装備 | 非装備 |



表からも分かるように、990SとNR-Aの安全装備・運転支援機能に違いはありません。
990Sは軽量化、NR-Aはサーキット走行に特化したグレードであるため、安全装備や運転支援機能は充実していません。
必要最低限の装備になっているので、安全装備や運転支援機能に期待はしない方が良いでしょう。



私のNDロードスター(RS)には、アダプティブLEDヘッドライト(ALH)が付いていますが、かなり便利です!



990SとNR-Aには装備されていないのが残念だね…
990SとNR-Aの違い②快適装備の違い
990SとNR-Aの快適装備の違いを解説していきます。快適装備の差は、特に日常使用において大きな違いを生み出します。長時間の運転や悪天候時の使用を考慮すると、これらの装備の有無は購入後の満足度に直結します。
装備項目 | 990S | NR-A |
---|---|---|
エアコン | マニュアル | マニュアル |
シートヒーター | なし | なし |
オートライト機能(照度センサー付き) | あり | あり |
レインセンサーワイパー(雨量感知式) | あり | あり |
パワーウィンドウ(ワンタッチ機能付き) | あり | あり |
アドバンストキーレス&プッシュスタート | アドバンストキーレスはなし(電波式キーレスエントリーシステムを採用) | あり |
オートドアロック機能 | あり | あり |
レインセンサーワイパーは、雨の強弱を自動で感知してワイパーの動作間隔を調整するため、運転中の操作負担を軽減し、安全性向上にも貢献します。
また、アドバンストキーレスエントリーは、キーを所持していれば車両から離れると自動でドアがロックされます。
そのほか、エンジン始動もボタン一つで行えるため、スマートな乗降が可能です。



どれも便利な機能だね!
990SとNR-Aの違い③内装・外装の特徴
990SとNR-Aの内装・外装の違いについて紹介していきます。違い内外装の違いは、所有する満足感や他人からの印象にも大きく影響します。特にロードスターのようなスタイリッシュなスポーツカーでは、細部のデザインが全体の印象を左右します。
項目 | 990S | NR-A |
---|---|---|
シート素材 | ブラッククロス(ファブリック) | ブラッククロス(ファブリック、レッドステッチ) |
内装加飾 | ブルー/ブラック加飾 サテンクローム ピアノブラック | ブラック基調 加飾最小限 |
外装パーツ | 専用ダークブルー幌、シンプル外装 | シンプル外装、特別な樹脂パーツやメッキ加飾なし |
ホイール | RAYS製16インチ鍛造アルミホイール(専用デザイン) | 16インチアルミホイール(NR-A専用デザイン) |
アームレスト | ソフトパッド付き(ブラック基調) | ソフトパッド付き(ブラック基調) |
センターコンソール | ピアノブラック仕上げ | ブラック基調 |
その他 | マツダコネクト非装備、内装簡素化 | 内装簡素化、機能性重視 |



990SはRAYSのホイールが付いていたり、幌の色が異なっていたりするなど、少しおしゃれな要素もありますね!



ガンメタのホイールが嫌な場合は、NR-Aのホイールに変えていサテンChrome
また、エンジン始動ボタン周りは、990Sがサテンクロームメッキリングであるのに対して、NR-Aはブラックリングになっています。
990SとNR-Aのコストパフォーマンスの違い!価格差から比較
ロードスター990SとNR-Aの価格差は、購入検討時の最も重要な判断要素の一つです。この価格差が本当に価値のあるものなのか、詳細に分析してみましょう。
グレード | 登場時新車価格(税込) |
---|---|
990S | 2,893,000円 |
NR-A | 2,843,500円 |
価格差 | 49,500円 |
登場した際の価格差は50,000円ほどとなっており、それほど大きな違いがあるとは言えません。
また、現在は990Sが販売されていませんが、NR-Aは今も販売しており、価格は3,064,600円になっています。
安全性能が上がっていたり、物価高だったりすることを考慮すると妥当な金額であると言えます。



価格差はあまり大きくないので、スポーツ走行・軽量化のどちらを重視するかで購入を決めるのがおすすめです。
また、ロードスターの値崩れが気になる方は、以下の記事もご覧ください。
990SとNR-A|あなたに合うロードスターはどっち?


990SとNR-Aのどちらにするか選びきれずに悩んでいる方に向けて、各グレードをおすすめできる人の特徴を紹介していきます。
自分に合ったグレードを選ぶためにも、ぜひ参考にしてください。
990Sがおすすめな人
990Sは、ロードスターの「軽量化」を最も重視して、軽快なハンドリングと俊敏性を追求したい方に最適なグレードです。
- 峠道やワインディングロードでの軽快な走りを楽しみたい
- コーナリング性能や回頭性を重視したスポーツドライビング
- 日常使いでも軽やかなフィーリングを味わいたい
- ドライビングスキルの向上を目指している
- 軽量スポーツカーの本質的な魅力を求めている
990Sを選ぶ方は、20kgの軽量化がもたらす走りの違いを重視しています。990kgという軽量ボディは、ロードスターの「人馬一体」コンセプトを最も純粋に体現するグレードです。RAYS製鍛造ホイールによるバネ下重量の軽減効果も相まって、加速・減速・コーナリング全てにおいて軽快感を味わえます。
- 軽量化による運動性能の向上を最重視
- ブランドパーツ(RAYS製ホイール)への憧れ
- 見た目の差別化も重要(ダークブルー幌)
- 軽快なハンドリングに価値を見出す
- ピュアスポーツカーとしての理想を追求
990Sの最大の魅力は、ロードスター史上最も軽量化されたボディです。この20kgの差は、実際の運転では想像以上に大きな違いを生み出します。特にコーナーでのノーズの入りやすさ・ブレーキング時の安定性・アクセルワークに対するレスポンスなど、あらゆる場面で軽量化の恩恵を感じることができます。
- 峠道でのタイトコーナー攻略
- ワインディングロードでの軽快な走り
- サーキット走行でのラップタイム短縮
- 日常での信号ダッシュや合流時の俊敏性
- 駐車場での取り回しの良さ
- RAYS製ホイールによる所有満足度の向上
NR-Aがおすすめな人
NR-Aは、本格的なサーキット走行や連続高負荷運転を想定した耐久性・信頼性を重視する方のためのグレードです。
- サーキット走行や走行会への本格参加
- モータースポーツ活動への参加を検討
- 連続高負荷走行での信頼性を重視
- 車両のポテンシャルを最大限引き出したい
- 本格的なスポーツ走行を追求
NR-Aを選ぶ方は、ロードスターを「本格的なスポーツツール」として位置づけています。ビルシュタイン製ダンパーによる車高調整機能、トルセンLSDによる駆動力配分、強化クラッチによる耐久性など、サーキット走行に必要な装備が標準で搭載されているのが最大の魅力です。
- サーキット走行での性能を最重視
- 耐久性・信頼性を何より重要視
- 本格的なモータースポーツ志向
- 車高調整などのセッティング変更を楽しみたい
- プロ仕様の装備に価値を見出す
NR-Aの大きな特徴は、連続高負荷走行を想定した専用装備です。ビルシュタイン製ダンパーは車高調整が可能で、サーキットやコースに合わせた細かなセッティングが行えます。また、トルセンLSDは旋回時の駆動力配分を最適化し、限界域でのコントロール性を向上させます。



私のロードスターRSに付いているビルシュタイン製ダンパーは、車高調性ができないので、NR-Aが羨ましいです…
- サーキット走行での連続ラップ
- 走行会でのタイムアタック
- 車高調整によるセッティング変更
- LSDを活かした限界走行
- モータースポーツイベントへの参加
- ビルシュタインダンパーによる走りの質向上
990SとNR-Aのどちらを選ぶかで失敗しないコツ3選
ロードスターのグレード選びは、購入後の満足度に直結する重要な決断です。990SとNR-Aは価格差が約5万円と小さく、安全装備・快適装備も同等であるため、純粋に「軽量化」か「サーキット仕様」かの選択となります。
①予算の総合的な検討
車両価格差は約5万円と小さいため、購入後のカスタマイズ計画も含めて検討することが重要です。
- 車両価格差は約5万円(装備による価格差ではない)
- NR-Aは車高調整可能だが、990Sは後付けが必要
- RAYS製ホイール(990S)の交換費用を考慮
- サーキット走行頻度による消耗品費用の違い
990Sの場合、後から車高調を入れる場合は20~30万円の追加費用が必要です。一方、NR-Aはビルシュタイン製ダンパーが標準装備のため、購入後すぐに車高調整が可能です。サーキット走行を本格的に行う場合、NR-Aの方がトータルコストは抑えられる可能性があります。
②試乗による実感
カタログスペックだけでは分からない、実際の乗り味の違いを確認することが重要です。
- 軽量ボディ(990kg)による軽快感
- RAYS製ホイールによるハンドリングの違い
- コーナリング時の回頭性の良さ
- 加速・減速時のレスポンス
- 全体的な軽やかなフィーリング
- ビルシュタインダンパーの乗り心地
- トルセンLSDの効き具合(旋回時)
- 強化クラッチの踏み心地
- サーキット仕様としての安定感
- 車高調整による変化の可能性
試乗時には、できれば両グレードを同じ日に乗り比べることをおすすめします。20kgの重量差は微細に思えますが、実際に乗り比べると明確な違いを感じることができます。
③将来性の考慮
990Sは製造終了しているため、NR-Aと将来性を比較する際には、中古車市場での価値変動を考慮する必要があります。
- 軽量化グレードとしての希少価値
- RAYS製ホイール装着車としてのプレミアム感
- ダークブルー幌の外観的希少性
- 軽量スポーツカーとしての長期的価値
- サーキット仕様としての実用価値
- ビルシュタインダンパー装着車としての価値
- モータースポーツベース車両としての需要
- カスタマイズベースとしての活用価値
両グレードとも特定のニーズに特化しているため、中古車市場では安定した需要が期待できます。特に990Sの軽量化仕様は他グレードでは実現できない特性のため、将来的な希少価値は高いと予想されます。
990SとNR-Aを徹底比較 本記事のまとめ


本記事では、990SちNR-Aについて徹底解説しました。ロードスター990SとNR-Aの比較を通じて、両グレードはそれぞれ明確な個性を持っていることが分かりました。
- 日常使いからレジャーまで幅広くカバー
- 最新技術による安心感
- 30万円の価格差に見合った装備内容
- 軽量化によるピュアな走行性能
- カスタマイズベースとしての魅力
- コストパフォーマンスの高さ
あなたがロードスターに何を求めるかで、990SとNR-Aのどちらを選ぶかの答えは変わります。快適な日常使いも重視するなら990S、純粋なスポーツ走行を最優先するならNR-Aが最適解となるでしょう。
どちらを選んでも、マツダロードスターの本質的な魅力「人馬一体」の走りは変わりません。この記事を参考に、あなただけの最高のロードスターライフを手に入れましょう!
990SとNR-Aのどちらを選んでも、あなたの人生を良い意味で変えてくれるでしょう。



