「ロードスターを購入したいけど、値落ちが激しいって本当?」
「将来売却する時のことを考えると、リセール価値が気になる…」
「スポーツカーは維持費だけでなく、値崩れも心配」
マツダ・ロードスターは国産オープンスポーツカーの代表格として高い人気を誇りますが、購入を検討する際に多くの方が「値崩れ」について不安を抱えています。特にインターネット上では「ロードスターはリセールが悪い」「NDでも値落ちが激しい」といった情報も散見されます。
結論、一概に「ロードスターの値崩れが激しい」とは言えません。
この記事では、実際のマーケットデータに基づいてロードスターの値崩れの実態を明らかにし、モデル別・年式別の価格推移を比較。さらに、リセール価値を最大限保つための具体的な方法まで徹底解説します。
記事を読めば、ロードスターの本当の資産価値がわかり、購入時の判断材料や、すでにオーナーの方は資産価値を守るための対策を立てることができます。適切な選択と維持管理によって、ロードスターの値崩れを最小限に抑えることは十分可能です。
ロードスターの値崩れは本当か?実態を調査
マツダ・ロードスターは発売以来30年以上の歴史を持つロングセラーモデルです。一般的にスポーツカーは実用車に比べて値崩れしやすいと言われていますが、ロードスターの場合はどうなのでしょうか。実際の市場データを基に検証していきます。
ロードスターはリセールが悪いと言われる主な理由
「ロードスターのリセールが悪い」という評価が一部で定着している理由は、主に以下の5つに集約されます。
ロードスターはリセールが悪いと言われる理由 | 詳細 |
---|---|
季節性の需要 | オープンカーとしての特性上、冬場は需要が落ち込む |
二人乗り限定 | 実用性に欠けるため、購入層が限定される |
スポーツカー特有の印象 | 若者向けの車という印象が強く、中古市場でも購買層が限られる |
メンテナンスの懸念 | スポーツ走行を好む前オーナーの使用状況への不安 |
モデルチェンジの影響 | 新型が発表されると旧型の価格が急落する傾向がある |
マツダ・ロードスターは、二人乗りのオープンスポーツカーというジャンルに属しています。そもそも実用性よりも走る楽しさや所有する喜びを優先した車種です。そのため、一般的なファミリーカーと比較すると市場での流動性が低く、リセール市場での需要と供給のバランスが崩れやすい側面があります。
特に「ロードスターのリセールが悪い」とされるのは、冬場などオープンカーの魅力を発揮しにくい時期に売却すると、市場価値が大きく下がる傾向にあるためです。ロードスターは季節性の強い車種であり、春から夏にかけては中古車市場での需要が高まり、価格も上昇する傾向にあります。

でも私は、冬もオープンカーに向いていると思います!

たしかに周りのロードスターオーナーも「夏以外がシーズンだ!」って言ってるね…

春は花粉も飛んでいるから、オープンにできない人も多いです!

冬は寒いけど、暖房とシートヒーターで耐えられるし、花粉が飛んでないからおすすめ!
また、前オーナーのメンテナンス状況や使用状況によっても、中古車としての評価が大きく分かれます。スポーツ走行を日常的に楽しんでいた車両と、休日のドライブ用として大切に乗られていた車両では、同じ年式・走行距離でも価格に大きな差が生じます。
ロードスターのND型の値落ちの実情とデータ分析
現行モデルであるND型ロードスターの値落ちについても検証します。中古車情報サイトのデータを分析した結果、ND型ロードスターの値落ち率は以下のようになっています。
経過年数 | 新車価格からの平均値下がり率 |
---|---|
1年目 | 約15~20% |
3年目 | 約25~30% |
5年目 | 約35~40% |
この数値は同クラスのスポーツカーと比較して決して高くはありません。特に「ロードスターのND型の値落ち」の特徴として、初年度の落ち幅が大きく、その後は緩やかになる傾向があります。これは新車購入後すぐに売却するよりも、ある程度乗った後に売却した方が年間あたりの減価率は低くなることを意味します。
注目すべきは、2015年に発売されたND型の初期モデルでも、適切な状態で維持されている車両は、5年経過後も新車価格の60〜65%程度の価値を保っているケースが多いことです。これは同年代の一般的な国産車と比較しても優れた保存率といえます。
特に希少性の高い特別仕様車やRFモデル(ハードトップバージョン)は、標準モデルよりも値落ち率が低い傾向にあります。ソフトトップの標準モデルでも人気カラーや上位グレードは比較的高い価格を維持しています。
「ロードスター ND 値落ち」に関する過去5年間のデータを見ると、マツダの継続的な商品力向上戦略により、モデル末期に差し掛かっても価格の下支えがされていることがわかります。マツダが定期的に特別仕様車を投入することで、ブランド全体の価値向上につながっているといえるでしょう。
スポーツカー市場におけるロードスターの位置づけ
スポーツカー市場全体を見渡すと、マツダ・ロードスターは独自のポジションを確立しています。価格帯やパフォーマンス、市場での人気度など多角的な視点から、ロードスターのリセール価値について分析していきます。
リセールランキングでのロードスターの位置づけ
リセールのランキングを見ると、ロードスターは国産スポーツカーの中では比較的安定した評価を得ています。主要な自動車査定サイトのデータを集計した結果、以下のようなランキングとなっています。
国産スポーツカーのリセールランキング | 3年後の価値保持率 |
---|---|
トヨタ GRスープラ | 約68〜72% |
ホンダ S2000 (生産終了済) | 約65〜75% |
マツダ ロードスター (ND型) | 約65〜70% |
トヨタ 86/スバル BRZ | 約60〜65% |
日産 フェアレディZ | 約58〜65% |
このランキングからわかるように、リセールランキングにおいて、ND型ロードスターは国産スポーツカーの中で上位に位置しています。特筆すべきは、生産終了から時間が経過しているにもかかわらず、ホンダS2000が高いリセール価値を維持していることです。これは希少価値が高まる傾向にあるクラシックスポーツカーの典型例といえます。
ロードスターは現行モデルでありながら、S2000のような生産終了モデルに迫る価値保持率を示しています。これは、長年培われてきたマツダ・ロードスターのブランド力と、世界中に根強いファン層が存在することの証明といえるでしょう。
輸入スポーツカーも含めた総合ランキングでは、ポルシェやフェラーリなどの高級スポーツカーには後れを取りますが、購入価格帯を考慮すると、ロードスターのリセール価値は十分に高いといえます。
スポーツカー全体の値崩れ傾向との比較
スポーツカー全体の値崩れ傾向と比較すると、ロードスターの価値推移には次のような特徴があります。
車種カテゴリー | 平均年間減価率 | 特徴 |
---|---|---|
輸入スポーツカー | 約10〜15% | 初期減価が大きいが長期的には価値が安定 |
国産スポーツカー | 約15〜20% | モデルサイクルの影響を受けやすい |
マツダ・ロードスター | 約12〜17% | 季節変動が大きい |
一般的な普通乗用車 | 約15〜20% | 需要が安定しており変動が少ない |
スポーツカー市場全体では、新車購入後3年で約40〜50%の価値減少が一般的です。しかし、ロードスターは平均して約30〜35%程度の減価にとどまることが多く、同価格帯のスポーツカーと比較して値崩れが少ない傾向にあります。
特筆すべき点として、多くのスポーツカーがモデル末期に急激な値下がりを見せるのに対し、ロードスターは歴代モデルがコレクター的価値を持ち始めることで下支えされる傾向があります。初代NAやNBモデルは、すでに「クラシックカー」としての評価が確立されつつあり、良好なコンディションの車両は価格が下げ止まり、場合によっては価格が上昇しています。
一般的なスポーツカーは市場の流行に左右されやすく、ニーズの変化によって急激な値下がりを起こすことがありますが、ロードスターは「手の届くオープンスポーツカー」という明確なポジショニングを維持し続けてきたことで、特定のファン層からの安定した需要を確保しています。
これらのデータから判断すると、「ロードスターのリセールが悪い」という評価は必ずしも正確ではないと言えます。適切な状態で維持・管理されたロードスターは、スポーツカー市場の中では比較的安定したリセール価値を保持しているといえます。
ロードスターのモデル別・年式別の値崩れ比較

ロードスターは初代NAから現行NDモデルまで、各世代によって値崩れの特性が異なります。どのモデルが最もリセール価値を保持しているのか、具体的なデータをもとに比較分析していきます。
ロードスターの5年後のリセールの推定平均価格
ロードスターの5年後のリセールのデータを分析すると、各世代モデルの5年経過時点での価値保持率は以下のようになっています。
モデル | 発売年 | 新車時価格 | 5年後の平均価格 | 価値保持率 |
---|---|---|---|---|
NA型 (初代) | 1989〜1998年 | 180〜230万円 | 90〜120万円 | 約50〜55% |
NB型 (2代目) | 1998〜2005年 | 190〜250万円 | 85〜110万円 | 約45〜50% |
NC型 (3代目) | 2005〜2015年 | 220〜280万円 | 100〜140万円 | 約45〜50% |
ND型 (4代目) | 2015年〜現在 | 240〜350万円 | 150〜210万円 | 約60〜65% |
特に注目すべきは、ロードスターのリセールにおける5年経過後の価値保持率です。現行のND型は5年経過時点で新車価格の60〜65%程度の価値を維持しています。これは過去のモデルと比較しても高い水準です。
また、初代NA型は登場から30年以上経過した現在でも、コンディションの良い車両は価格が反転上昇しているケースもあります。特に前期型や特別仕様車は、コレクターズアイテムとしての価値が高まっており、状態の良い個体は高値で取引されています。
各世代モデルの5年後の平均価格推移を見ると、ND型は前モデルよりも価値保持率が高いことがわかります。これはマツダの品質向上への取り組みやデザイン性の高さが評価されているためであると考えられます。
ロードスターの5年後のリセール価格の推移でもう一つ注目すべき点は、走行距離による価格差です。一般的な乗用車の場合、5年で5万km程度の走行は標準的ですが、ロードスターは「休日の楽しみ」として購入するオーナーも多いため、同年式でも走行距離に大きな開きがあります。
5年経過時点で3万km以下の低走行車両は、同年式の平均価格よりも15〜20%高く取引される傾向にあります。一方、10万kmを超える高走行車両は、平均より20〜30%安くなるケースが多いです。
最も値落ちが少ないロードスターモデルとは
データ分析の結果、値落ちが少ないロードスターのモデル・グレードには以下のような特徴があります。
値落ちが少ないモデルの特徴 | 理由 |
---|---|
特別限定モデル | 生産台数が限られており希少性が高い |
メーカーオプション装着車 | 標準車より付加価値が高く、中古市場でも需要がある |
人気カラー | ソウルレッドなど個性的なカラー |
後期型モデル | 改良が加えられており性能面で優位性があるケースもある(前期型の方が人気なこともある) |
低走行・無改造車 | オリジナル状態が保たれており汎用性が高い |
具体的なモデルで見ると、ND型では「100周年特別記念車」や「35周年記念車」といった特別仕様車が値落ちしにくい傾向にあります。NC型では「RS」や後期型の「RS RHT」、NB型では「RS」や「NR-A」、NA型では「Sスペシャル」や「Vスペシャル」などが人気です。
注目すべきは「ソフトトップ」と「ハードトップ」の違いです。NC型から登場した電動ハードトップ(RHT)モデルは、四季を通じて使いやすいことから需要が高く、リセール価値も高い傾向にあります。

ND型より前のロードスターは、幌の劣化が進んでいるということもハードトップが人気な理由の1つです!
また、グレードによる違いも顕著です。上級グレードであるVS(ND型ではRS)は、装備の充実度や走行性能の高さから中古市場でも人気が高く、値崩れしにくい傾向があります。
走行距離に関しては、スポーツカーゆえに「低走行車」の価値が極めて高く、同年式・同グレードでも走行距離によって30%以上の価格差が生じることもあります。特に3万km未満の低走行車は、値崩れが少なく資産価値を維持しやすいといえます。
改造についても影響が大きく、純正状態を維持している車両は、改造車と比較して明らかに高い価格で取引されています。マフラーやサスペンション、ホイールなどを社外品に変更している車両は、個人の好みが反映されるため市場での需要が限定され、値崩れしやすい傾向にあります。

売る時は、社外品を純正に戻した方が高く売れそうだね!
ロードスターの値崩れを最小限に抑える方法
ロードスターを資産価値の維持を意識して所有するには、いくつかの重要なポイントがあります。適切な管理とメンテナンスによって、将来的な売却時にも高い評価を得ることが可能です。現役オーナーの方は参考にしてください。
メンテナンスと走行距離の重要性
ロードスターの値崩れに最も大きな影響を与える要素は、日常的なメンテナンスと走行距離です。定期的なメンテナンスを行い、走行距離を抑えることで、リセール価値を高く保つことができます。
メンテナンス項目 | 推奨頻度 | 価値保持への影響 |
---|---|---|
エンジンオイル交換 | 5,000km毎 | 非常に高い |
オイルフィルター交換 | 10,000km毎 | 高い |
ブレーキフルード交換 | 2年毎 | 高い |
ミッションオイル交換 | 4万km毎 | 中程度 |
ディファレンシャルオイル交換 | 4万km毎 | 中程度 |
タイミングベルト交換(NA/NB) | 10万km毎 | 非常に高い |
定期的なワックスがけやソフトトップの防水処理を行うことで、外観の劣化を防ぎます。外観の状態はリセール時の査定に大きく影響するため、軽微な傷や汚れでもこまめにケアすることが大切です。
整備記録の保管も価値保持において重要なポイントです。正規ディーラーや信頼できる専門店での整備履歴があると、次のオーナーへの信頼性が高まり、査定額にもプラスの影響を与えます。特にタイミングベルト交換やクラッチ交換などの大きなメンテナンス項目の記録は必須です。
走行距離については、年間5,000km程度に抑えることができれば理想的です。スポーツカーとして「休日の楽しみ」として乗る方が多いロードスターは、一般的な乗用車と比べて低走行車が多いため、平均以上の走行距離になると評価が下がりやすくなります。

私はほぼ毎日乗っているので、リセール価格は悪いですね…
保管環境も重要な要素です。屋内ガレージでの保管が最も理想的ですが、それが難しい場合でも、カーポートや車体カバーの使用によって直射日光や雨風からボディやソフトトップを守ることができます。特にソフトトップモデルは、長期間の屋外駐車によってトップの劣化が進みやすいため注意が必要です。
オプションと色が値崩れに与える影響
ロードスターの購入時に選択するオプションやボディカラーも、将来的なリセール価値に大きな影響を与えます。人気のオプションや希少なカラーを選ぶことで、値崩れを最小限に抑えることが可能です。
オプション/要素 | リセール価値への影響 | 理由 |
---|---|---|
ハードトップ(RF) | ◎非常に高い | 四季を通じて使いやすく需要が安定 |
上級グレード(RS等) | ◎非常に高い | 装備が充実しており買い手が多い |
レカロシート | ○高い | スポーツドライビング志向の買い手に人気 |
BBS鍛造ホイール | ○高い | 軽量かつ高級感があり需要が高い |
ビルシュタイン製ダンパー | ○高い | 走行性能向上に直結する装備として評価が高い |
純正ナビ | △中程度 | 経年による陳腐化が早い |
ボディカラーについては、ロードスターの特徴的なカラーであるソウルレッドなどの専用色が人気で、リセール時にも評価が高い傾向にあります。一方で、無難な白や黒も安定した需要があり、値崩れしにくい色といえます。
反対に、特殊なパールカラーや限定色は、好みが分かれるため必ずしもリセール価値が高いとは限りません。特に青系の色は一般的に人気が低く、リセール時に不利になるケースもあります。

ディープクリスタルブルーマイカとかもかっこいいのにね…
インテリアカラーに関しては、標準的な黒を選択しておくことが無難です。赤や茶系のインテリアは個性的である反面、好みが分かれるため購入層が限定されやすく、リセール価値を下げる要因になることもあります。

タンカラーとかホワイトセレクションの内装もかっこいいですよね!
改造については、純正部品への復元が可能な範囲内での軽微なカスタマイズであれば、リセール価値への影響は小さいですが、過度な改造や純正復元が難しい改造は著しく価値を下げる要因となります。特にエンジンやサスペンションなどの基幹部分への改造は、車両の信頼性に疑問を持たれやすく、査定時に大幅な減額要因となります。
また、近年ではカーナビやオーディオなどの電装系よりも、基本性能を向上させるメカニカルなオプションの方がリセール価値への貢献度が高い傾向にあります。これはスマートフォンの普及により、カーナビの重要性が相対的に低下していることや、電装系はモデルサイクルが短く、すぐに陳腐化してしまうためです。
中古ロードスター購入時の値崩れリスクを減らすポイント

中古ロードスターを購入する際にも、将来の値崩れリスクを考慮した選択が重要です。適切な車両を選ぶことで、乗り換え時の資産価値の減少を最小限に抑えることができます。これから中古ロードスターの購入を検討している方は、以下のポイントに注目してください。
購入前のチェックポイントと査定ポイント
中古ロードスターを購入する際には、将来の査定で評価されるポイントをあらかじめ確認しておくことが重要です。ロードスターの値崩れを防ぐために重要なチェックポイントは、以下の通りです。
確認項目 | チェックポイント | 査定への影響 |
---|---|---|
外装 | ボディの傷や凹み、塗装状態 | 非常に高い |
ソフトトップ | 破れや変色、動作不良 | 非常に高い |
内装 | シートやダッシュボードの傷や汚れ | 高い |
エンジン | 異音や振動、オイル漏れ | 非常に高い |
足回り | サスペンションの状態、異音 | 高い |
トランスミッション | シフトフィール、異音 | 高い |
電装系 | 各種スイッチ類の動作確認 | 中程度 |
整備記録 | 定期点検の履歴、交換部品 | 高い |
特にオープンカーであるロードスターは、ソフトトップの状態が査定に大きく影響します。経年劣化によるソフトトップの破れや変色、動作不良などがある場合、交換費用が高額になるため査定額が大幅に下がります。購入前には必ず開閉操作を行い、スムーズに動作するか、防水性に問題がないかを確認しましょう。
エンジンについては、冷間始動時の状態や暖機後のアイドリングの安定性をチェックします。特にNA/NBモデルでは、エンジンオイルの消費量やタイミングベルトの交換状況を確認することが重要です。NC/NDはチェーン式になっていますが、チェーンの伸びによる異音がないかを確認する必要があります。
また、整備記録は、将来的な査定において非常に重要な要素です。定期点検の履歴やオイル交換、主要部品の交換履歴が残っている車両は信頼性が高く評価されます。可能であれば、前オーナーの使用状況や走行環境などの情報も収集しておくと良いでしょう。
値崩れしにくい中古ロードスターの選び方
中古ロードスターを購入する際、将来の値崩れリスクを最小限に抑えるためには、以下の条件を満たす車両を選ぶことがポイントです。
選定ポイント | 詳細 | 優先度 |
---|---|---|
グレード | 上級グレード(RS/VSなど) | 高 |
ボディタイプ | RF(ハードトップ)が有利 | 中 |
走行距離 | 3万km以下が理想的 | 高 |
年式 | 各世代の後期型 | 中 |
改造状態 | 純正または軽微な改造のみ | 高 |
保管状態 | 屋内保管歴のある車両 | 中 |
整備状態 | 正規ディーラー整備歴あり | 高 |
中古車市場では、低走行・高グレード・無改造の組み合わせが最も値崩れしにくい傾向にあります。特に「走行距離」は値崩れに大きく影響するため、同じ年式であれば可能な限り走行距離の少ない車両を選ぶことが重要です。
また、各世代の「後期型」は、初期型に比べて完成度が高く不具合が改善されていることが多いため、値崩れしにくい傾向にあります。特にNC型は前期型と後期型で外観デザインが大きく異なるため、後期型の方がリセール価値が高く保たれています。
所有者数も値崩れに影響します。一般的に、ワンオーナーやツーオーナーの車両は、多くの人の手を渡った車両よりも査定評価が高くなります。これは、所有者が少ないほど車両の使用履歴が明確であり、管理状態も良好である可能性が高いためです。
まとめ:ロードスターの値崩れと賢い判断基準
ロードスターの値崩れについて詳しく分析してきましたが、総合的に見ると、ロードスターの値崩れが特別に激しいわけではなく、むしろスポーツカー市場の中では安定した価値を保持している車種といえます。
ロードスターは「走る楽しさ」を追求した車であり、適切なメンテナンスと走行管理を行いながら、その走行性能を楽しむことこそが重要です。値崩れを最小限に抑えつつ、所有する楽しさを満喫することがロードスターの醍醐味といえるでしょう。
リセールのランキングでも上位に位置することがあるロードスターは、適切な状態で維持・管理し、正しいタイミングで売却することで、スポーツカーとしては比較的良好な資産価値を維持することができます。
これから購入を検討されている方は、ロードスターの値崩れの特性を理解した上で、グレードや装備、使用状況などを総合的に判断し、愛車として長く楽しめる一台を選んでください。すでにオーナーの方は、定期的なメンテナンスと適切な保管を心がけることで、将来的なリセール価値を高く維持することができるでしょう。