ロードスターにブレンボはいらない?
ブレンボを付ければブレーキ性能は変わる?
上記のように、ロードスターにブレンボはいらないのかと気になっている方も多いでしょう。
軽量でバランスのよいロードスターは、標準ブレーキでも十分という声がある一方、ブレンボ装着車の安心感や見た目の魅力、サーキットでの安定性を評価する意見も根強くあります。
本記事では、ロードスターにブレンボはいらないと言われる理由を深掘りして、メリットやデメリットも詳しく解説していきます。
実際にブレンボを装着しているオーナー評価を整理し、走るシーン別にどちらが良いかを具体的に解説します。
さらに、ロードスターの純正オプションのブレンボと、990Sのブレンボの違いについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
本記事を読めば「ロードスターにブレンボはいらないのか、必要なのか」を自信を持って判断できるようになります。
ロードスターにブレンボはいらないと言われる4つの理由

- 標準ブレーキでも十分な制動力がある
- ブレンボオプションは高額でコスパが悪い
- メンテナンスコストが高く扱いにくい
- 街乗りではオーバースペックになりやすい
1.標準ブレーキでも十分な制動力がある
ロードスターは車両重量が軽く、前後重量配分やサスペンション設計のバランスが良好です。そのため、ブレンボではなく標準ブレーキでも初期制動から踏力に応じた減速Gが出しやすく、街乗りやワインディングで不足を感じにくい特性があります。
オーナーの計測や試乗記でも、一般道の速度域では停止距離やペダルタッチの安定性に大差が出にくいという声が多いです(路面・タイヤ状態で変動します)。実用域の安心感は、ブレンボよりもパッド・フルードの適正化やタイヤ性能の方が体感しやすいことが多いです。主な理由は次のとおりです。
- 軽量ボディで負担が小さい
- 踏力に対するリニアな制動特性
- タイヤ・パッドの選択で体感が大きく変わる
2.ブレンボオプションは高額でコスパが悪い
ロードスターのブレンボ付きグレードやメーカーオプションは、一般的に25〜30万円前後の価格帯に位置し、購入総額を押し上げます。同額を投じるなら、ハイグリップ寄りのタイヤ・減衰力調整式サスペンション・適正なアライメント調整などに配分した方が、発進や停止、コーナリングの総合性能を底上げしやすいです。
特に街乗り主体では、制動距離の短縮幅よりも乗り心地・静粛性・操縦安定性への投資が満足度に直結します。費用対効果の観点では、ブレンボよりもタイヤ・パッド・フルードの見直しから始めるのが合理的です。
ryoロードスターの純正ブレンボは価格が高いので、見た目を変えたいだけであれば、手軽にキャリパーカバーを購入する方法もあります。
3.メンテナンスコストが高く扱いにくい
ブレンボは高温域での安定性に優れますが、パッドやローターの価格は標準品より高くつく傾向があります。摩耗が進んだ際の前後同時交換では10万円を超えるケースもあり、走行距離や使用環境によっては維持費が重くなります。
さらに、ダスト量が多いパッドを選ぶとホイール清掃の頻度が増え、街乗り中心のユーザーには負担に感じられます。ロードスターのブレンボはスポーツ走行で利点が活きる一方、日常域では「コストと手間が増えやすい」という現実を理解しておくことが大切です。
4.街乗りではオーバースペックになりやすい
ブレンボのような高性能ブレーキは温度が上がるほど本領を発揮する設計が多く、冷間時や低荷重時は初期制動の立ち上がりが穏やかになることがあります。結果として、通勤や買い物の短距離走行では違いを体感しづらく、ペダルタッチも「効きは安定しているが劇的な変化はない」と受け取られがちです。
ワインディングでも適正なパッド・フルードとタイヤを組み合わせれば、標準ブレーキで十分楽しめます。ロードスターにブレンボはいらないという評価は、この使用環境と温度依存性のミスマッチが背景にあります。



私のロードスターもブレンボは装着していませんが、純正ブレーキで十分だと感じています。
ロードスターにブレンボブレーキを装着するメリット


- メリット① 見た目・ブランドの魅力
- メリット② 熱に強くフェードしにくい
- メリット③ ペダルフィールが安定しコントロールしやすい
メリット① 見た目・ブランドの魅力
ブレンボは赤い大型キャリパーと刻印で存在感があり、ホイールの隙間から見える視覚効果がスポーティさを強調します。外観の完成度が上がることで、所有満足度を高めやすく、写真映えやイベントでの見栄えにも寄与します。



私もスポーツカーらしい見た目に憧れて、ロードスターにブレンボを付けるか悩んでいました…
ロードスターの上位グレード設定という文脈も加わり、「特別な一台を選んだ」というストーリーを作りやすい点も魅力です。実走性能だけでなく、日々の所有体験を豊かにする要素として機能します。主なポイントは次のとおりです。
- 赤キャリパーがデザイン性を向上
- 上位仕様を選んだ満足感を得やすい
- 写真映え・イベント映えに寄与
メリット② 熱に強くフェードしにくい
ブレンボはキャリパー剛性(部品が変形しにくい性質)と大径ローターの組み合わせで熱容量と放熱性に優れ、連続制動でもペダルストロークや効きの変化が少なく安定しやすいです。特に長い下り坂や高負荷のワインディング、サーキットのようにブレーキ温度が上がりやすい環境で、本領を発揮します。
結果として、制動力の立ち上がりが一定に保たれ、コーナー進入時の姿勢作りが再現しやすくなるのが利点です。日常域では体感差が小さい場面もありますが、高温条件での安心感は明確なメリットと言えます。
メリット③ ペダルフィールが安定しコントロールしやすい
ブレンボブレーキは高剛性のモノブロックキャリパーを採用しており、ブレーキペダルを踏んだ際の圧力伝達が正確で、踏力に対してリニアに制動力が立ち上がります。これにより、ペダルストロークが一定でブレーキコントロールがしやすく、スポーツ走行時の姿勢制御も安定します。
標準ブレーキではペダルタッチの変化が出やすいシーンでも、ブレンボは「狙った分だけ減速できる感覚」を維持しやすいのが特徴です。峠道などでブレーキを細かくコントロールしたいドライバーにとっては、大きな安心感と走る楽しさにつながる要素です。


ロードスターにブレンボを装着するデメリット


- デメリット① 街乗りでは違いを感じにくい
- デメリット② 維持費・部品代が高い
- デメリット③ ダスト・ノイズの発生
デメリット① 街乗りでは違いを感じにくい
ブレンボは高温域での安定性に価値がある一方、通勤や買い物などの低負荷・低温条件では、制動距離や体感差が小さく感じられます。初期制動の立ち上がりはマイルドで、短時間の走行では温度が十分に上がらず、本領を発揮しづらい場面が多いです。
結果として、ブレーキが効かないわけではないものの、標準ブレーキからの明確なアップグレード感を得にくく、価格差に見合う満足度を得られない人が出やすい点が弱点です。
デメリット② 維持費・部品代が高い
高性能ブレーキはパッドやローターの単価が上がりやすく、摩耗時の出費がかさみます。サーキットや峠を多用すると交換サイクルも短くなり、結果としてトータルコストが増加します。さらに、専用設計のため選べる社外品が限られるケースもあり、価格面の自由度が下がることがあります。
主な負担要素は次のとおりです。
- 摩耗部品(パッド・ローター)の単価上昇
- ハードな使用で交換サイクルが短縮
- 適合部品の選択肢が狭く価格交渉が難しい
デメリット③ ダスト・ノイズの発生
制動力と耐フェード性を優先した摩材は、ブレーキダストが増えやすく、ホイール汚れのペースが速くなります。加えて、温度や湿度、速度域によっては「鳴き」と呼ばれる高周波の擦過音が出ることがあり、静粛性を重視するユーザーには気になる要素です。
ダスト低減タイプのパッドに変更する対策もありますが、制動力や耐熱性とのトレードオフが発生しやすく、理想のバランス探しに手間がかかります。



ロードスターを綺麗に維持したい方は、以下の記事も参考にしてね!


ロードスターはノーマルブレーキで十分?ブレンボとの性能比較


- 街乗りでの制動距離比較
- ワインディング走行時の違い
- サーキット走行ではブレンボが優位
- 日常走行ではノーマルがバランス良好
街乗りでの制動距離比較
一般道の速度域(おおむね60km/h以下)では、停止距離はタイヤ性能・路面μ・ABS制御の影響が大きく、ロードスターは軽量なため標準ブレーキでも減速Gが立ちやすいです。踏力に対する制動の立ち上がりも自然で、雨天や冷間時を含めて体感差は小さめです。
ブレンボは高温域での安定性が持ち味のため、街乗りでは「同等~わずかな差」に感じられるケースが多いです。参考として、よくある体感の傾向を整理します。
| 走行シーン | ノーマル | ブレンボ |
|---|---|---|
| 40–60km/hで急制動 | 同等 | 同等 |
| 濡れた路面 | 同等 | 同等 |
| 連続ブレーキ後 | やや変化 | 安定 |
ワインディング走行時の違い
峠道の下りや中速コーナーが続く条件では、フルード温度やパッド摩材の許容域が効きの安定性を左右します。ノーマルでも適正なパッド・フルード(例:DOT4高沸点)とタイヤを組み合わせれば、減速の再現性は十分に確保できます。
対してブレンボはキャリパー剛性と熱容量に余裕があり、連続ブレーキ後のペダルストローク変化が出にくいのが利点です。ただし公道速度域では差が「走りの余裕」として現れる程度で、絶対的な停止距離の短縮は限定的です。
サーキット走行ではブレンボが優位
周回を重ねてブレーキ温度が高止まりするサーキットでは、ブレンボの強みが明確です。高温下でもペダルフィールが揃い、コーナー進入時の減速量を毎周同じように作れるため、ラップの安定に寄与します。
ローターの熱容量とキャリパーの剛性が効いてフェード・ベーパーロックの発生リスクを抑えやすく、パッドの摩耗進行も一定に管理しやすいです。ノーマルでもクーリングラップや高沸点フルードで対策可能ですが、継続高負荷ではブレンボの方が安心感が高いです。




日常走行ではノーマルがバランス良好
通勤や買い物、週末ドライブといった実使用では、ノーマルブレーキが「効き・コントロール性・維持費」の総合バランスに優れます。軽い車重と良好な前後配分により、踏力に対して自然に減速し、冷間や渋滞でも扱いやすいです。
アップグレード効果を求めるなら、ブレンボを装着するよりもタイヤ・パッド・フルードの最適化がコスパ面で有効です。ブレンボは高温域での安心感が魅力ですが、街乗り中心なら差は限定的で、費用と手間を考えると標準ブレーキで満足できる人が多いです。
ブレンボを装着したロードスターオーナーの声


- ブレンボの良い評判
- ブレンボの悪い評判
- SNS・レビューサイトでの傾向
ブレンボの良い評判
ブレンボ装着のロードスターでは、「ペダルフィールが一定で狙った減速がしやすい」「下りの連続コーナーでもタッチが変わらず安心」といった声が目立ちます。赤キャリパーが与える満足感も高く、愛車を眺める楽しさやイベントでの見栄えを評価する意見も多いです。



私も、ブレンボのブレーキ性能よりも、赤色のキャリパーという点に惹かれました!
街乗り中心でも、渋滞や雨天でのコントロール性を好むユーザーは一定数おり、「日常からスポーツ走行まで幅広く対応できる装備」として価値を見いだしています。結果として、走りの再現性と所有満足の両立を評価するポジティブなレビューが集まります。
ブレンボの悪い評判
一方で、「街乗りだけだと違いがわからない」「費用の割にリターンが小さい」という指摘も少なくありません。パッドとローターの価格が高めで、摩耗時の出費が心理的ハードルになる点、ダストでホイール清掃の頻度が増える点は、メンテ重視派から不満が出やすい部分です。
冷間時の初期制動が穏やかに感じられるケースでは「効きが遅い」と誤解されることもあります。結果として、用途が日常中心なら「ロードスターにブレンボはいらない」という結論に至るユーザーも一定数存在します。
SNS・レビューサイトでの傾向
ロードスターのブレンボブレーキに関するネット上の声を見ると、走行シーンによって評価が二極化する傾向が明確です。サーキットや長い下りを多用する層は安定性とタッチを高く評価し、総合満足度も高い一方、街乗り中心の層は価格・維持費・ダストを理由に不要派が優勢です。要点を整理すると次のとおりです。
- サーキット・峠重視派:高評価(安定・再現性・安心感)
- 街乗り中心派:不要派が多い(コスパ・ダスト・体感差が小さい)
このように、ブレンボの価値は「熱が入る走り方」をするかどうかで大きく変わり、使い方に合致しないと満足度が下がることが分かります。
ロードスターにブレンボを後付けする場合の費用と注意点


- 純正ブレンボ換装の難易度
- 費用の目安
- 車検・保安基準の注意点
- 中古パーツ流用のリスク
純正ブレンボ換装の難易度
ロードスターの純正ブレンボへの換装は、キャリパーとローターの交換に加えて、車種適合のブレーキホース・バックプレート・ブラケット、必要に応じてハブボルトやダストシールの確認まで含む作業になります。
フルードは全量交換とエア抜きが必須で、ABS作動検証や干渉チェック、ホイールのインセット・スポーク形状確認も欠かせません。ボルト締結のトルク管理やペダルストロークの最終調整まで含め、プロショップでの施工を強く推奨します。
ブレンボ交換費用の目安
ロードスターにブレンボを後付けする場合の総額は、部品構成や工賃、ホイール干渉回避のための追加対応で大きく変動します。新品で純正品を一式そろえる場合は高額になりやすく、中古良品の活用でも消耗品の同時交換が前提です。概算の内訳は次のとおりです。
| 項目 | 概算費用 | 備考 |
|---|---|---|
| キャリパー・ローター一式 | 25–40万円 | 純正/中古で変動 |
| ホース・小物・フルード | 3–6万円 | フルードは高沸点推奨 |
| 工賃 | 5–10万円 | 取付・エア抜き・確認含む |
車検・保安基準の注意点
制動装置は保安基準の要(かなめ)であり、後付けで性能や作動特性を変える場合は適切な取付と同等以上の制動力が確保されていることが前提です。ロードスターの純正同等品であっても、ブレンボのキャリパーやローターの刻印可読性、ホースの取り回し、干渉・漏れ・にじみがないか、左右差や片効きがないかなどの検査観点を満たす必要があります。
ホイールサイズ変更時はフェンダー突出や接触のない適法状態であることも併せて確認してください。
中古パーツ流用のリスク
中古のブレンボキャリパーやローターは、以下のような箇所に見えないダメージが潜んでいる恐れがあります。
- ピストンやシールの劣化
- スライド部の固着
- 熱による歪みやクラック
- ブリーダーの固着
流用キットは取り付け寸法の誤差や干渉が起きやすく、最悪の場合は制動不良のリスクにつながります。ブレンボを購入する際は、履歴・走行距離・保管環境の確認に加え、装着前のオーバーホール、消耗品の新品交換、取り付け後の入念なエア抜きと試走チェックを徹底することが重要です。
ブレンボ以外の選択肢は?ロードスターのおすすめブレーキカスタム


- ブレーキパッド交換で制動力アップ
- ステンメッシュホース交換
- ブレーキフルードを高性能品に変更
- 軽量ローターや社外キャリパーキットも選択肢
ブレーキパッド交換で制動力アップ
最初の一手はブレーキパッドの交換です。街乗り主体なら低温から効くストリート向け、峠やスポーツ寄りなら耐熱性重視のストリートスポーツ系が現実的です。エンドレスやプロジェクトμなどの定番は、初期制動の出方とコントロール性のバランスが良く、標準ローターのままでも体感しやすい改善が得られます。
ロードスターにブレンボはいらないと考える人でも、パッド最適化は費用対効果が高く、ダスト量や鳴きの少ない摩材を選べば日常の不満も抑えられます。主な目的と注意点を表で整理します。
| 種別 | 目的 | 体感 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 低ダスト系 | ホイール汚れ低減 | 初期穏やか | 高温での耐性は控えめ |
| ストリート系 | 総合バランス | 低温から安定 | ダストは中程度 |
| スポーツ系 | 連続制動に強い | 初期強め | 鳴き・ダスト増の傾向 |



実際に評価の高いブレーキパッドとして、以下のようなものがあります。
ステンメッシュホース交換
ラバーホースからステンメッシュに替えると、油圧がダイレクトに伝わりやすくなり、ペダルの踏み始めからストローク終盤までの情報量が増えます。結果としてブレーキの効き始めが分かりやすく、コーナー手前で減速量を微調整しやすくなります。
ステンメッシュホース単体でも効果は感じられますが、パッドと高沸点フルードの同時施工で体感がさらに明確になります。取付は保安基準適合品と適正トルク管理を徹底した上で、干渉・滲みチェックとエア抜きを入念に行うことが重要です。導入のポイントを箇条書きでまとめます。
- フィーリング改善(踏力のダイレクト感)
- パッド・フルード同時施工で相乗効果
- 適合確認・取付品質が安全性の鍵
ブレーキフルードを高性能品に変更
ブレーキフルードは見落とされがちですが、連続制動時のペダルフィール安定に直結します。DOT4の中でも高沸点グレードやDOT5.1相当を選ぶと、長い下りやワインディングでのふわつきが抑えられます。街乗り中心なら高品質DOT4で十分で、交換サイクルを守ることが最も効きます。
ゴム部品互換の観点から、特殊フルードを混用せず、指定規格内で統一するのが安全です。ロードスターにブレンボはいらない派でも、フルードの見直しはコストが低く、体感の改善が得やすい実用的チューニングと言えます。主な選び方の軸は次のとおりです。
- 沸点と粘度のバランス
- 使用環境(街乗り/峠)
- 交換サイクルと整備性
軽量ローターや社外キャリパーキットも選択肢
二歩目として、スリット入りや軽量ローターは放熱とパッド当たりの安定に寄与し、ペダルの再現性を高めます。さらに踏み応えを求めるならAP RacingやENDLESS等のキャリパーキットもありますが、ホイール干渉やマスター容量との相性、車検適合、ランニングコストを総合判断すべきです。
ロードスターにブレンボはいらないと考える人でも、「見た目は控えめで中身を強化」する方向なら満足度を得やすいです。導入時のチェックポイントは以下の通りです。
- ホイールのクリアランス・インセット
- マスター容量とのバランス・前後配分
- 交換部品の価格と入手性
ロードスター990Sのブレンボは特別?標準モデルとの違いを解説


- 990S専用ブレンボの特徴
- 標準モデルと990Sのブレンボの違い
- 990Sのブレンボを選ぶべき人


990S専用ブレンボの特徴
990Sのブレンボは、軽さと応答性の両立を狙った仕様が特徴です。アルミキャリパー採用によるばね下重量の低減で、路面追従性とサスペンションの仕事量を引き出しやすく、結果的に制動開始の“つながり”が滑らかになります。
さらに、キャリパー剛性と適合パッドの組み合わせにより、温度域が変化してもペダルタッチの再現性が保たれやすい点が強みです。ロードスターの標準ブレーキよりも熱容量に余裕があり、連続減速時のストローク変化が小さいため、ワインディングや高負荷走行で狙った減速をしやすいパッケージに仕上がっています。
標準モデルと990Sのブレンボの違い
ロードスターの標準ブレーキは、踏んだ力に対して素直に効きが立ち上がる万人向けのセッティングになっています。一方、990Sのブレンボはペダルの初期入力から中踏力にかけての剛性感が高く、ストロークが短めに感じられ、減速量の微調整がしやすいです。
温度が上がっても踏み応えの変化が少なく、連続ブレーキ後でもペダル位置と減速Gの対応が揃いやすいことがメリットです。反面、冷間時は標準に比べて効きの立ち上がりが穏やかに感じられる場面もあり、街乗り中心のユーザーには体感差が小さいと受け止められる可能性があります。



また、ブレーキの効き方以外には、990Sのブレンボと純正オプションのブレンボに以下のような違いがあります。
| 項目 | 990S 標準Brembo | 純正オプションBrembo |
|---|---|---|
| フロントキャリパー | Brembo 対向4ポット(アルミ) | 同系のBrembo対向4ポット |
| フロントローター | 大径(Brembo装着車用系統 / 純正品番NA5F-33-251A) | 同系(Brembo装着車用 / NA5F-33-251A) |
| リアローター | フロント強化に合わせ大径側(Brembo系の取り回し) | 同系(Brembo系はR280mm側) |
| キャリパー色/ロゴ | 黒×青ロゴ(990S専用意匠) | 多くは赤×白ロゴ(市場やグレードで異なる) |
| ホイール前提 | RAYS鍛造16インチとセットで軽量化(1輪あたり約0.8kg軽い) | BBS等17インチ前提の設定がある市場も(適合はホイール次第) |
| 設計意図 | 「制動+軽さ」を両立する990S専用パッケージ | 単体オプション(車両側は通常仕様のまま) |
990Sのブレンボを選ぶべき人
990Sのブレンボは、ブレーキの再現性とコントロール性を重視する人に向きます。とくに、ワインディングの下りや連続する減速ポイントでラインを外したくないドライバー、ペダルの踏力と減速Gの一致を重視する人には効果を感じやすいです。
見た目の特別感を求める層にも相性が良い一方、街乗り中心でコストと清掃性を優先する場合は標準ブレーキでも満足しやすいです。判断材料を簡潔に整理します。
- 連続減速時もタッチを揃えたい
- ペダルの短いストロークで細かく調整したい
- 見た目の特別感も重視する
- 維持費やダスト増を許容できる
まとめ|ロードスターにブレンボはいらない人・必要な人の違い


本記事では、ロードスターのブレンボはいらないのかについて詳しく解説しました。
日常の速度域でロードスターを楽しむ多くのユーザーにとっては、ブレンボは必要なく標準ブレーキで十分に満足できます。軽量ボディと良好な前後バランス、適切なパッド・フルード・タイヤの組み合わせで、街乗りからワインディングまで不安の少ない制動が得られます。
一方で、長い下りやサーキットのようにブレーキ温度が上がる環境では、ブレンボの熱安定性とペダルフィールの再現性が明確なアドバンテージになります。ブレンボの見た目の満足感や所有体験の特別感も、装着を選ぶ動機として十分に理解できます。
費用対効果を重視するなら、まずはタイヤ→パッド→フルード→ホースの順で最適化し、それでも課題が残る場合に、はじめてブレンボや同等キットを検討するのが合理的です。維持費やダスト、冷間時の立ち上がりを許容できるかも判断材料になります。最後に、用途別にブレンボいらない人おすすめを整理します。
| 使い方 | おすすめの判断基準 | 補足 |
|---|---|---|
| 通勤・買い物中心、週末ドライブ | ブレンボはいらない | タイヤ・パッド・フルードの見直しが高コスパ |
| ワインディングを時々楽しむ | ブレンボはいらない | 高沸点DOT4/5.1と良質パッドで安定性向上 |
| 長い下り・連続走行が多い | ブレンボが有利 | 熱容量とタッチ維持で安心感が上がる |
| サーキット走行を行う | ブレンボ推奨 | フェード耐性・再現性でラップ安定 |
| 見た目・特別感を重視 | ブレンボが最適 | 所有満足度を重視する選択 |
この表を参考に、自分の走行環境・予算・メンテナンス許容度を合わせて考えれば、「ロードスターにブレンボはいらないのか、必要なのか」を実用面と感性面の両方から納得して判断できるでしょう。総合的には、日常域ではノーマルがバランス良好、熱の入る走りや特別感を求めるならブレンボが有利という結果になります。













